WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12627 |
アミロイドA |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/L 3 以下 |
47 D015 6 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12627 |
アミロイドA |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/L 3 以下 |
47 D015 6 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/血清アミロイドA蛋白(SAA)
- 実施料:47
- 診療報酬区分:D015 6
- 判断料区分:免疫学的検査
「アミロイドA」を「CRP定性」または「CRP定量」と併せて測定した場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
旭由香里, 他: 医学と薬学 78, (2), 175, 2021.
検査項目解説
臨床的意義
炎症マーカーとして用いられる検査である。CRPが大きく変動しないウイルス感染、SLE、腎移植後の拒絶反応などでも上昇する。
アミロイドA蛋白(SAA)は、分子量約12,000の、主に肝細胞由来の急性期タンパク質の一種である。ヒトのSAA遺伝子には、現在まで少なくともSAA1~SAA4までの4種類が知られている。
本検査では、SAA1とSAA2のタンパク質が測定される。両者は構造が非常に類似しており、相同性は約95 %といわれている。血中での割合はSAA1が約70 %と大半を占め、主にリポ蛋白であるHDLと結合して存在している。
SAAの長所はCRPが正常域か、あまり上昇を見ないような炎症性疾患でも高値が認められる点にある。例えばウイルス性疾患では、一般にCRPの変動は小さいが、SAAは上昇することが多いため、特に診断の判断材料に乏しい小児科領域での応用されている。
また、全身性エリテマトーデス(SLE)において、CRPがあまり上昇しないのに対し、SAAは特にその活動期で高い陽性率を示すため、病勢の指標に有用と考えられている。関節リウマチ(RA)では、CRPと同じく上昇をみる。さらに、急性心筋梗塞などの臓器組織傷害や、細菌・真菌感染症、悪性腫瘍などでもSAAの血中濃度は上昇する。また、腎移植後の拒絶反応を鋭敏に検出する指標として、注目されている。
このようにSAAは、炎症マーカーとしての活用範囲が広いマーカーであるが、コストの面から普及が今ひとつ遅れている現状である。迅速検査としてさらなる活用が望まれる。
【高値を示す疾患】
感染症,悪性腫瘍,急性心筋梗塞,急性肺炎
関連疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
J18.9.1:急性肺炎 → J09-J18:インフルエンザ・肺炎
B99-B99:感染症 → B99-B99:感染症
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.