WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12509 |
鳥特異的IgGIgG, allergen-specific5A110-2331-023-023 |
遠心
|
01 ↓
02 |
21日 冷蔵 |
FEIA | mgA/L 陰性(-) |
873 D012 65 免疫 |
3~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12509 |
鳥特異的IgGIgG, allergen-specific5A110-2331-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
21日 冷蔵 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mgA/L 陰性(-) |
873 D012 65 免疫 |
3~6日 |
診療報酬
- 保険名称:感染症免疫学的検査/鳥特異的IgG抗体
- 実施料:873
- 診療報酬区分:D012 65
- 判断料区分:免疫学的検査
診察または画像診断などにより鳥関連過敏性肺炎が強く疑われる患者を対象として測定した場合に算定できます。なお、本検査が必要と判断した医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Shirai, T. et al.: Allergology International 70, (2), 208, 2021.
検査項目解説
臨床的意義
鳥関連過敏性肺炎の診断補助検査である。セキセイインコおよびハトに対する血液中のIgGを測定する検査である。
過敏性肺炎は、環境中の特定の抗原を繰り返し吸入することによって起こるⅢ型およびⅣ型アレルギー反応に基づく間質性肺炎の病型のひとつである。その臨床像から急性と慢性に分類され、急性過敏性肺炎は抗原曝露後4~12時間で、咳嗽、息切れ、発熱、全身倦怠感などの症状を呈する。
一方、慢性過敏性肺炎は急性症状を認めることはまれであり、数カ月から数年間にわたり、咳嗽、労作時呼吸困難、全身倦怠感、食欲不振、体重減少などを呈する。いずれの場合でも過敏性肺炎の治療には、早期の原因特定と徹底的な抗原回避が重要と考えられている。
過敏性肺炎の中でも、鳥排泄物(鳥飼育、自宅庭への鳥飛来、鶏糞肥料使用など)や羽毛(羽毛布団、ダウンジャケット、剥製など)に含まれる抗原が原因となり発症する疾患が鳥関連過敏性肺炎である。
鳥関連過敏性肺炎の診断における原因抗原の特定には、環境誘発試験や抗原吸入誘発試験が最も信頼性の高い診断法とされている。しかし、これらの診断法は症状再現率が必ずしも高くないという問題があり、身体的負担も大きく、特に抗原吸入誘発試験は患者の症状増悪を誘発するリスクがある。
本検査は、蛍光酵素免疫測定法(FEIA法)により血液中のセキセイインコおよびハトに対するIgGの抗体価を測定する低侵襲かつ客観性を有する検査である。鳥関連過敏性肺炎の診断補助検査として2021年6月に保険適用された。
【陽性を示す疾患】
鳥関連過敏性肺炎
関連疾患
J67.2.1:鳥関連過敏性肺炎 → J60-J70:外的因子による肺疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.