WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00940 |
CCR4タンパク解析 |
|
10 |
24時間 常温 |
フローサイトメトリー法 | 陰性 |
10000 D006-10 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00940 |
CCR4タンパク解析 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
10 |
24時間 常温 |
フローサイトメトリー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性 |
10000 D006-10 血液 |
2~3日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)
- コンパニオン診断薬を用いた検査です(モガムリズマブ)。
検体
- 検体採取後、24時間以内に弊社検査室に搬入されるようお願いします。
参考
- コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。
「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項
- [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「細胞形態検査」中分類共通の特記事項
- 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。
診療報酬
- 保険名称:CCR4タンパク(フローサイトメトリー法)
- 実施料:10000
- 診療報酬区分:D006-10
- 判断料区分:血液学的検査
「CCR4タンパク(フローサイトメトリー法)」および「CCR4タンパク免疫染色(免疫抗体法)」を同一の目的で行った場合には、原則としていずれか一方のみを算定できます。ただし、医学的な必要性がある場合には、併せて実施した場合であっても、いずれの点数も算定できます。なお、この場合においては、診療報酬明細書の摘要欄にその理由および医学的な必要性を記載する必要があります。
容器
容器番号10:ヘパリン容器
- 採取量: 4mL・9mL
- 添加剤: ヘパリンNa
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アミノ酸分析,
微量金属,
染色体検査
参考文献
Ishida, T. et al.: Clin. Cancer Res. 9, (10), 3625, 2003.
検査項目解説
臨床的意義
分子標的薬であるモガムリズマブの適応患者を選定するために用いられる検査である。
CCR4(CC chemokine receptor 4)は、白血球の遊走に関与するケモカイン受容体のひとつである。CCR4は、TARC/CCL17とMDC/CCL22の2つのリガンドを持ちCD4陽性のTh2細胞や制御性T細胞などに選択的に発現し、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)では白血病細胞の約90 %の症例に発現が認められる。
ATLはHTLV-1ウイルスの感染により引き起こされる予後不良の末梢性T細胞性腫瘍である。国内においてHTLV-1キャリアは100万人を超えており、九州や沖縄地方に多く存在する。数十年の潜伏期間を経てキャリアのうち5~10 %がATLを発症する。
本検査は、ATL細胞表面のCCR4をフローサイトメトリー法で検出する。抗CCR4ヒト化モノクローナル抗体製剤(モガムリズマブ)の適応患者を選定するために用いられる。
モガムリズマブは、CCR4と結合すると抗体依存性細胞傷害(ADCC活性)により抗腫瘍効果を発揮する分子標的薬であり、再発または難治性CCR4陽性ATLが適応となっている。また、CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫でも適応となっている。
【高値を示す疾患】
末梢性T細胞リンパ腫,成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連]
関連疾患
C84.4.4:末梢性T細胞リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.5:成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連] → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.