WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03928 |
血小板表面IgG [細胞形態検査] |
|
指定容器
52 |
24時間 冷蔵 |
EIA | ng/107 cells 30.2 以下 |
190 D011 6 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03928 |
血小板表面IgG [細胞形態検査] |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
指定容器
52 |
24時間 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/107 cells 30.2 以下 |
190 D011 6 免疫 |
2~3日 |
備考
項目
- 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)
検体
- 血小板数/μLにより、以下の血液量をご提出ください。
5,000~10,000:3倍量、
1,000~5,000未満:4倍量、
1,000未満:検査不能、
血小板回収率は検体差があるため、目安となります。 - 検体採取後、24時間以内に弊社検査室に搬入されるようお願いします。
「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項
- [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「細胞形態検査」中分類共通の特記事項
- 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。
診療報酬
- 保険名称:免疫血液学的検査/血小板関連IgG(PA-IgG)
- 実施料:190
- 診療報酬区分:D011 6
- 判断料区分:免疫学的検査
特発性血小板減少性紫斑病の診断または経過判定の目的で行った場合に算定できます。
容器
容器番号52:PA-IgG用容器
- 採取量: 8mL
- 添加剤: ACD-A液
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: PA-IgG
参考文献
倉田義之, 他: 臨床検査 32, 641, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
血小板減少症を引き起こす抗血小板抗体のうち、血小板表面に結合しているIgGを測定する検査である。
PA-IgGは、抗血小板抗体の一種である。抗血小板抗体には、生体内ですでに血小板と結合している抗体を測定するPA-IgG(platelet-associated IgG)と、血小板に結合しうる抗体を測定するPB-IgG(platelet-binding IgG)の2種類がある。
本検査はPA-IgGを測定するもので、血小板上に結合している免疫グロブリン(IgG)をEIA法にて定量するものである。一方、PB-IgGは一般に、MPHA法(mixed passive hemagglutination test:混合受身赤血球凝集試験)により測定されている。
血中に抗血小板抗体が産生され、これが血小板に結合すると血小板の寿命が短縮し、補体の活性化により血小板自体が破壊されることがある。このため、循環血液中の血小板数が減少し、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に代表される免疫学的血小板減少症を引き起こす。
免疫学的血小板減少症では、PB-IgGよりPA-IgGの方が、感度が高く、ITPにおいては90 %程度の陽性率を示すといわれる。また、ITP患者ではPA-IgG値と血小板数、血小板寿命が逆相関を示すため、病態の重症度や治療効果の指標としても有用である。
抗血小板抗体を産生原因別に分けると、ITPなどの自己免疫によるもの、血小板輸血不応状態などにおける同種抗体の存在によるもの、キニンやキニジンなどの薬剤の投与による薬剤起因性抗血小板抗体などが挙げられる。
【高値を示す疾患】
特発性血小板減少性紫斑病
関連疾患
D69.3.3:特発性血小板減少性紫斑病 → D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.