WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

49053

曜日指定

HTLV-1/ATL HAS-Flow解析(R)

 

ヘパリン加血液
2

または

 

EDTA加血液
2

 

10

 

 

13

24時間

常温

 

24時間

常温

フローサイトメトリー法

1940

D005 15

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

49053

曜日指定

HTLV-1/ATL HAS-Flow解析(R)

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

ヘパリン加血液
2

または

 

EDTA加血液
2

 

10

 

 

13

24時間

常温

 

24時間

常温

フローサイトメトリー法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

1940

D005 15

血液

2~3日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)

検体

  • 検体採取後、24時間以内に弊社検査室に搬入されるようお願いします。

「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「細胞形態検査」中分類共通の特記事項

  • 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。

診療報酬

  • 保険名称:血液形態・機能検査/造血器腫瘍細胞抗原検査(一連につき)
  • 実施料:1940
  • 診療報酬区分:D005 15
  • 判断料区分:血液学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 造血器腫瘍細胞抗原検査

  • ア 「15」の造血器腫瘍細胞抗原検査はモノクローナル抗体を用いて蛍光抗体法、酵素抗体法、免疫ロゼット法等により白血病細胞又は悪性リンパ腫細胞の表面抗原又は細胞内抗原の検索を実施して病型分類を行った場合に算定できる。
  • イ 対象疾病は白血病、悪性リンパ腫等である。
  • ウ 検査に用いられるモノクローナル抗体は、医薬品として承認されたものであり、検査に当たって用いたモノクローナル抗体の種類、回数にかかわらず、一連として所定点数を算定する。

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

容器番号13:血液学容器

  • 採取量: 2mL・3mL・4mL
  • 添加剤: EDTA-2K
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
    血液像,
    血液型,
    直接クームス試験,
    遺伝子検査

参考文献

内丸 薫: 臨床病理 66, (8), 867, 2018.

検査項目解説

臨床的意義

細胞表面抗原であるCD7の発現低下やCADM1の発現増加を調べ、HTLV-1感染からATL発症に至るまでの病態把握や発症予測に有用な検査である。

 成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)は、HTLV-1(human t-cell leukemia virus type1)の感染によって引き起こされる造血器悪性腫瘍であり、主要な感染経路は母子感染、特に乳児期の授乳が多い。2008年の厚生労働省の調査による推定キャリア数は約108万人とされており、西南日本に感染者の偏在が認められている。

 HTLV-1が感染するとT細胞内にプロウイルスとして存在し、自然に消失することはなく終生感染が持続するが、ほとんどが無症候性キャリアとして推移し、数十年のときを経てその約5 %がATLを発症する。ATLを発症すると高度の免疫不全を引き起こし、さまざまな日和見感染症を合併することが知られている。潜伏期間は非常に長いため、その間の病態把握や発症予測が重要となる。

 HAS-Flow解析は、フローサイトメトリーを用いて表面抗原の発現量からATLの発症を予測する研究検査である。本解析では、無症候性キャリアからくすぶり型/慢性型ATL(indolent ATL)への病態の進行に伴うCD7の発現の低下、CADM1(cell adhesion molecule 1)の発現の増加を評価することが可能である。

【異常を示す疾患】

リンパ性白血病HTLV-1キャリア

関連疾患

C91:リンパ性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
Z22.6.1:HTLV-1キャリア Z20-Z29:ウイルスキャリア等の伝染病関連疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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