WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

曜日指定

薬剤によるリンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法)
(LST)drug-induced lymphocyte stimulation test

5I014-0000-098-814

5I014-0000-098-814

複数検体

 

保存液加血液
15

および

 

ヘパリン加血液
2

指定容器 

 

21

 

 

10

 

24時間

常温

 

24時間

常温

3H-サイミジン取込能測定法

%

179 以下

345

D016 7イ

免疫

6~7日

項目
コード
検査項目

曜日指定

薬剤によるリンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法)
(LST)drug-induced lymphocyte stimulation test

5I014-0000-098-814

5I014-0000-098-814

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

複数検体

 

保存液加血液
15

および

 

ヘパリン加血液
2

指定容器 

 

21

 

 

10

 

24時間

常温

 

24時間

常温

3H-サイミジン取込能測定法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

179 以下

345

D016 7イ

免疫

6~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)
  • 法律により規制される薬剤は受託できませんので、あらかじめご了承ください。
  • チャート参照:「薬剤によるリンパ球幼若化試験」の留意点

検体

  • 検体採取後、24時間以内に弊社検査室に搬入されるようお願いします。
  • LST検査の検体量は、1薬剤追加ごとに保存液加血液6mLを追加してご提出ください。併せて、1薬剤につきヘパリン加血液2mLまたはヘパリン血漿1mLをご提出ください。
  • リンパ球数(WBC×リンパ球%)/μLにより、以下の血液量をご提出ください。
    600~1,000:倍量、
    400~600未満:3倍量、
    300~400未満:4倍量、
    300未満:検査不能、
    リンパ球回収率は検体差があるため、目安となります。

基準

  • 疑陽性180~199
    陽性200 以上

「細胞性免疫検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]細胞性免疫検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください。また、注意事項がありますので、「細胞性免疫検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

「細胞機能検査」中分類共通の特記事項

  • 土曜日受付可能な項目も日曜日、月曜日が連休となる場合は受託できません。

診療報酬

  • 保険名称:細胞機能検査/リンパ球刺激試験(LST)/1薬剤
  • 実施料:345
  • 診療報酬区分:D016 7イ
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「7」のリンパ球刺激試験(LST)は、Con-A、PHA又は薬疹の被疑医薬品によるものである。

1薬剤の場合345点。2薬剤の場合425点。3薬剤以上の場合515点。
薬疹の被疑医薬品により検査を行った場合に算定できます。

チャート

「薬剤によるリンパ球幼若化試験」の留意点

容器

容器番号21:リンパ球保存容器

  • 採取量: 8.0mL
  • 添加剤: CPD
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: リンパ球幼若化試験,
    NK細胞活性

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

参考文献

北見啓之, 他: 臨床免疫 15, 727, 1983.

検査項目解説

臨床的意義

薬物と患者リンパ球の混合培養後のリンパ球の幼若化率からアレルギーの起因薬剤を判定する検査である。

 薬剤アレルギーとは、薬剤が抗原となってアレルギー反応を起こすものをいい、即時型アレルギー(体液性免疫)と遅延型アレルギー(細胞性免疫)とに大別される。

 薬剤アレルギーの起因薬剤を検索する方法には、パッチテストなど、in vivoでの反応と、採血を伴うin vitroでの反応を調べる検査がある。

 リンパ球幼若化試験は、in vitroにおいて、主に遅延型アレルギーに対する薬剤の影響を検査するものである。この遅延型アレルギーとは、抗原を認識した感作リンパ球が、液性因子を放出し、それによって組織障害(主に肝障害)が起こるものをいう。

 リンパ球幼若化または刺激試験(lymphocyte stimulation test:LST)は、患者末梢血から比重遠心法により、リンパ球を分離し、薬剤とともに培養してリンパ球の幼若化を観察する検査である。測定原理には、リンパ球が抗原となる薬剤と接触すると幼若化を起こし、DNA合成が盛んになることを利用している。

 本検査は、DNAの前駆物質でDNA合成時に細胞内に取り込まれる3H-サイミジンのリンパ球への取り込み量を、液体シンチレーションカウンターで測定し、薬剤無添加で培養したリンパ球と比べて幼若化率を判定する。感作されていれば、幼若化により3Hの取り込みが増加する。

 陽性の場合、リンパ球はその薬剤によって感作されていると考えられ、アレルギーの起因薬剤である可能性が疑われる。しかし、これはあくまでも検査上の基準であり、健常者と比較することが望ましい。特に漢方薬やリンパ球活性化を本来の薬理作用に持つ薬剤では偽陽性がまれではなく、常に臨床所見や病歴と兼ね合わせて判断する必要がある。

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