WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45894 |
Major BCR::ABL1 mRNA定量解析major BCR-ABL18C125-9962-019-875 8C125-9962-046-875 |
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 | コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
45894 |
Major BCR::ABL1 mRNA定量解析major BCR-ABL18C125-9962-019-875 8C125-9962-046-875 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外部委託での算定「D006-2」は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
容器番号89:遺伝子検査用容器
- 採取量: 7mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
検査項目解説
臨床的意義
AMLやALL、CMLに認められる変異であるBCR::ABL1融合遺伝子を調べる検査である。
BCR::ABL1融合遺伝は、成人の急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)で20~40 %を占める融合遺伝子であり、9番染色体長腕(9q34.12)に座位するABL1遺伝子と、22番染色体長腕(22q11.23)に座位するBCR遺伝子の相互転座により形成される。また、22番染色体t(9;22)をフィラデルフィア(Ph)染色体という。この融合遺伝子を有するALLは予後不良になることが知られており、他にも急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)、慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)の発症にも関与している。BCR遺伝子の転座点によりMajor、minor、microに区別される。
BCR::ABL1融合遺伝子は、造血細胞の正常な分化を阻害することで、白血球数の減少、貧血などを引き起こすと考えられている。
本検査は、BCR::ABL1融合遺伝子のmRNAを、リアルタイムRT-PCR法により定量解析する。BCR::ABL1融合遺伝子が認められる場合の治療法として、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の有効であることが明らかになっていることから、治療方針を決定する上で重要である。さらに治療後のモニタリングを定期的に行うことは、治療効果の判定だけでなく早期に再発を検知する上で重要である。
【高値を示す疾患】
リンパ芽球性リンパ腫,急性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,急性骨髄性白血病
関連疾患
C92.0.3:急性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C83.5.8:リンパ芽球性リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.0.16:急性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.