WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45850 |
STIL::TAL1 mRNA定量解析 |
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 | コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
45850 |
STIL::TAL1 mRNA定量解析 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外部委託での算定「D006-2」は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
容器番号89:遺伝子検査用容器
- 採取量: 7mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
検査項目解説
臨床的意義
小児T-ALLでしばしば認められる変異であるSTIL::TAL1融合遺伝子を調べる検査である。
T細胞性急性リンパ性白血病(t-cell acute lymphoblastic leukemia:T-ALL)は、胸腺のT細胞に由来する悪性腫瘍である。胸腺細胞の分化や増殖に関わる遺伝子などの異常が蓄積した結果、発生すると考えられており、急性リンパ性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)のおよそ15~25 %に認められる疾患である。さらに、小児T-ALLでは、1番染色体短腕(1p33)に座位するTAL1遺伝子の変異の非ランダム遺伝子の欠失がしばしば検出される。
STIL(SIL)::TAL1融合遺伝子は、TAL1遺伝子上流に位置するSTIL遺伝子との部分欠失(del(1p33))によって形成される。STIL::TAL1融合遺伝子は、TAL1遺伝子の不適切な発現を促し、白血病の誘発を促進すると考えられている。
本検査は、 STIL::TAL1融合遺伝子のmRNAをリアルタイムRT-PCR法により定量解析する。治療経過のモニタリングなどに有用な検査と考えられている。
【高値を示す疾患】
リンパ芽球性リンパ腫,急性リンパ性白血病
関連疾患
C83.5.8:リンパ芽球性リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C91.0.16:急性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.