WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45858 |
TCF3::HLF mRNA定量解析 |
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 | コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
45858 |
TCF3::HLF mRNA定量解析 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
89
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムRT-PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
コピー/μg RNA 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~7日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外部委託での算定「D006-2」は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
容器番号89:遺伝子検査用容器
- 採取量: 7mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
検査項目解説
臨床的意義
小児ALLの約0.5 %で認められる変異であるTCF3::HLF融合遺伝子を調べる検査である。小児リンパ性白血病の型の鑑別に有用である。
TCF3(E2A)::HLF融合遺伝子は、19番染色体短腕(19p13.3)上のTCF3遺伝子と、17番染色体長腕(17q22)上のHLF遺伝子が転座し、形成される融合遺伝子である。TCF3::HLF融合遺伝子はTCF3遺伝子のプロモーター制御により、t(17;19)転座型ALLにおいて恒常的に発現し、転写活性化因子として急性リンパ球性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)に関わる標的遺伝子の発現を誘導していると考えられている。
TCF3遺伝子は、転写活性化因子でリンパ球系の発生・分化に関わり必須とされているが、反面、HLF遺伝子は血球系にはほとんど発現していない。
小児急性リンパ球性白血病の中で、Ph1陽性やMLL遺伝子+のALLは治療抵抗性であり、予後不良とされている。また、t(17;19)(q22;p13)は、小児ALLの約0.5 %に生じるといわれるまれな変異だが、播種性血管内凝固(DIC)や高カルシウム血症を伴う予後不良因子と考えられている。
本検査は、TCF3::HLF融合遺伝子のmRNAをリアルタイムRT-PCR法により定量解析する。
【高値を示す疾患】
小児急性リンパ性白血病
関連疾患
C91.0.19:小児急性リンパ性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.