WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45564 |
FLT3-ITD変異解析FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)8C071-9936-019-851 8C071-9936-046-851 |
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
PCR法 | 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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45564 |
FLT3-ITD変異解析FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)8C071-9936-019-851 8C071-9936-046-851 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
PCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外部委託での算定「D006-2」は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
参考文献
清井 仁: 日本臨牀 72, (6), 1035, 2014.
堀口早苗, 他: 医学検査 56, (5), 785, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
FLT3は主に幼若造血細胞表面に発現する受容体型チロシンキナーゼの一種で、本変異はAMLにおける予後不良因子である。
FLT3(FMS-like tyrosine kinase 3)は、主に幼若造血細胞表面に発現する受容体型チロシンキナーゼの一種で、血液細胞の分化・増殖および造血幹細胞の自己複製に重要な役割を果たしている。
FLT3遺伝子は、13番染色体長腕(13q12.2)に座位する遺伝子である。急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)や骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome:MDS)患者において、特異的にFLT3遺伝子変異が見出されており、遺伝子変異に伴うFLT3キナーゼの恒常的活性化が腫瘍化の進行に関与すると考えられている。
FLT3遺伝子変異は、AMLの約30 %、MDSでは病態の進行に伴い数%程度に認められる。その多くは、FLT3遺伝子の傍膜貫通(jaxtamembrane:JM)領域の一部が重複して繰り返されるITD(internal tandem duplication)と呼ばれる変異である。
特に、成人AMLにおいてFLT3-ITDは最も高頻度な変異であるとともに、独立した予後不良因子である。
このようにFLT3-ITD変異は、AMLの病型分類上必須の検索対象となりつつあり、並行してFLT3を分子標的とした治療薬の研究開発も進められている。
本検査は、FLT3遺伝子の変異をリアルタイムPCR法により解析する。
【陽性を示す疾患】
急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群
関連疾患
D46.9.1:骨髄異形成症候群 → D37-D48:その他の腫瘍
C92.0.3:急性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.