WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

45829

曜日指定

AML FLT3変異解析(FLT3阻害剤)
(キザルチニブ、ギルテリチニブ)FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)

8C071-9951-019-955

8C071-9951-019-955

8C071-9951-046-955

開栓厳禁

ヘパリン加血液
9

または

EDTA加血液
7

または

 

骨髄液
1

 

10

 

89

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR法/キャピラリー電気泳動法

検出せず

4200

D006-14

遺染

4~10日

項目
コード
検査項目

45829

曜日指定

AML FLT3変異解析(FLT3阻害剤)
(キザルチニブ、ギルテリチニブ)FLT3 (fms related tyrosine kinase 3)

8C071-9951-019-955

8C071-9951-019-955

8C071-9951-046-955

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

ヘパリン加血液
9

または

EDTA加血液
7

または

 

骨髄液
1

 

10

 

89

 

指定容器 

22

 

冷蔵

 

冷蔵

 

 

冷蔵

PCR法/キャピラリー電気泳動法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

4200

D006-14

遺染

4~10日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
  • コンパニオン診断薬を用いた検査です(キザルチニブ、ギルテリチニブ)。

依頼

  • 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

報告

  • ITD・TKDそれぞれの判定とSR値(野生型と変異型のシグナル比)を報告します。

参考

  • コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。

「遺伝子関連検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]「遺伝子解析検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    [ご参考]「弊社の倫理方針」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:FLT3遺伝子検査
  • 実施料:4200
  • 診療報酬区分:D006-14
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ FLT3遺伝子検査は、急性骨髄性白血病(急性前骨髄性白血病を除く。)の骨髄液又は末梢血を検体とし、PCR法及びキャピラリー電気泳動法により、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として、FLT3遺伝子の縦列重複(ITD)変異及びチロシンキナーゼ(TKD)変異の評価を行った場合に、患者1人につき1回に限り算定する。

■ 「D004-2」悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査、「D006-2」造血器腫瘍遺伝子検査、「D006-6」免疫関連遺伝子再構成又は「D006-16」JAK2遺伝子検査のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合には、主たるもののみ算定する。

急性骨髄性白血病(急性前骨髄性白血病を除く)の骨髄液または末梢血を検体とし、抗悪性腫瘍剤による治療法の選択を目的として、FLT3遺伝子のITD変異およびTKD変異の評価を行った場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

容器番号89:遺伝子検査用容器

  • 採取量: 7mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 遺伝子検査

容器番号22:骨髄液保存容器

  • 採取量: 下記のとおり
  • 添加剤: 保存液 2mL
    (RPMI1640,子牛血清)
  • 保管方法:冷蔵/凍結
  • 有効期間:外袋表示
  • 主な検査項目: 染色体検査
    (採取量0.5mL),
    遺伝子検査
    (各検査項目の要項に記載)

参考文献

庄司月美, 他: 臨床病理 65, (1), 44, 2017.
横田昇平: 日本臨牀 74, (増刊8), 302, 2016.

検査項目解説

臨床的意義

AML患者に対して、キザルチニブ塩酸塩およびギルテリチニブフマル酸塩の適応を判定するための補助検査である。

 急性骨髄性白血病(acute myeloid leukemia:AML)は、造血幹細胞および骨髄系前駆細胞において染色体・遺伝子異常が発生し、細胞分化や増殖に異常を来すことにより幼若な骨髄芽球がクローン性に増殖する造血器腫瘍のひとつである。正常な造血機能が著しく阻害されるため白血球や血小板の減少や貧血などの多様な臨床症状を呈する疾患で、本邦では毎年約5,500人が新規にAMLと診断されている。

 染色体正常核型のAML症例にFLT3遺伝子(FMS-like tyrosine kinase 3)変異が認められることが判明している。FLT3は血球がつくられるもとになる血液幹細胞・前駆細胞などの表面に発現しているタンパク質で、造血幹細胞の増殖に関与しており、その活性化はリガンドにより調節されている。

 FLT3遺伝子は13番染色体長腕(13q12.2)に座位する遺伝子である。FLT3遺伝子に変異が発生すると、リガンド非依存的に細胞増殖が活性化され、腫瘍化することが認められている。この変異にはITD(internal tandem duplication)変異と点突然変異によるTKD(tyrosin kinase domain)変異があり、AML症例の20~30 %にITD、5~7 %にTKD変異が認められるとされている。

 FLT3遺伝子変異AMLは予後不良とされており、治療薬として、FLT3阻害薬であるキザルチニブ塩酸塩(商品名:ヴァンフリタ(R))およびギルテリチニブフマル酸塩(商品名:ゾスパタ(R))が販売開始された。

 本検査は、AML患者に対しコンパニオン診断薬を用いて、キザルチニブ塩酸塩およびギルテリチニブフマル酸塩の適応を判定するための補助検査である。

【陽性を示す疾患】

急性骨髄性白血病

関連疾患

C92.0.3:急性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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