WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45641 |
CALR変異解析CALR (calreticulin)8C493-9951-019-862 8C493-9951-046-862 |
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 | 検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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45641 |
CALR変異解析CALR (calreticulin)8C493-9951-019-862 8C493-9951-046-862 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
|
13
指定容器 22 |
冷蔵
冷蔵 |
リアルタイムPCR法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
2100 D006-2 遺染 |
4~10日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:造血器腫瘍遺伝子検査
- 実施料:2100
- 診療報酬区分:D006-2
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
造血器腫瘍遺伝子検査は検体検査管理加算(Ⅱ)、(Ⅲ)または(Ⅳ)を届け出た医療機関において行われた場合に算定が可能です。外部委託での算定「D006-2」は各自治体により判断が異なっており、算定の可否については審査機関などにご確認ください。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
参考文献
池尻 誠: 臨床病理 65, (1), 59, 2017.
竹中克斗: Mebio 34, (6), 33, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
ETやPMFに認められるCALR遺伝子の変異の有無を調べる検査である。
CALR遺伝子は、小胞体の分子シャペロンであるカルレティキュリンをコードする遺伝子で、本態性血小板血症(ET)の約35 %、原発性骨髄線維症(PMF)の約25 %に本遺伝子の変異が認められる。
生体内におけるCALRタンパク本来の役割は必ずしも明確ではないが、変異型CALRタンパクがトロンボポエチン(TPO)受容体に結合し、TPO非依存的な活性化を惹き起こすことが明らかになっている。
これまでCALR遺伝子変異として50種類以上のパターンが報告され、いずれもExon9に生じる欠失あるいは挿入型のフレームシフト変異であるものの、52塩基の欠失を伴うタイプ1変異と5塩基の挿入によるタイプ2変異が全体のおよそ80 %を占める。ここでCALR遺伝子変異陽性ETはJAK2遺伝子変異陽性ETに比べて血栓症発症率が低く、またCALR遺伝子タイプ1変異はタイプ2変異よりも血栓症発症やPMFへの移行リスクが高いなどの報告もみられる。
CALR遺伝子変異は骨髄増殖性腫瘍(MPN)のドライバー変異の1つとして、WHOの診断基準項目ともなっている。なお、MPNにおいてJAK2遺伝子、MPL遺伝子、およびCALR遺伝子変異は一般に相互排他的であり、複数の遺伝子変異が同時に検出されることはほとんどない。
本検査は、CALR遺伝子の変異をリアルタイムPCR法にて解析する。
【陽性を示す疾患】
本態性血小板血症,原発性骨髄線維症
関連疾患
D47.3.1:本態性血小板血症 → D37-D48:その他の腫瘍
D47.4.1:原発性骨髄線維症 → D37-D48:その他の腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.