WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 | 実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
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※ |
マイクロサテライト不安定性検査(MSI) |
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※ |
常温 |
マルチプレックスPCR-フラグメント解析法 | 包括2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~7日 |
項目 コード |
検査項目 |
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※ |
マイクロサテライト不安定性検査(MSI) |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
※ |
常温 |
マルチプレックスPCR-フラグメント解析法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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包括2500 D004-2 1イ(1) 遺染 |
5~7日 |
備考
項目
- コンパニオン診断薬を用いた検査です。
・固形癌(ペムブロリズマブ)
・結腸・直腸癌(ニボルマブ、ペムブロリズマブ) - 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- ※チャート参照:「マイクロサテライト不安定性検査(免疫チェックポイント阻害剤)」項目コードおよび材料
依頼
- リンチ症候群におけるマイクロサテライト不安定性検査のご依頼方法については、同じ遺伝子関連検査分野「家族性腫瘍遺伝子解析」のページをご参照ください。
- 『マイクロサテライト不安定性(MSI)検査依頼書』または 『遺伝子検査依頼書』をご利用ください。
- 癌部位のみで判定できない場合は、正常組織またはEDTA加血液の追加提出をお願いすることがあります (料金は別途ご請求)。
- 追加提出時は『マイクロサテライト不安定性(MSI)検査依頼書』をご使用ください(専用依頼書は、あらかじめご依頼ください)。
参考
- コンパニオン診断薬などの情報については、PMDAのwebサイトにて最新情報をご確認ください。
診療報酬
- 保険名称:悪性腫瘍組織検査/悪性腫瘍遺伝子検査/処理が容易なもの/医薬品の適応判定の補助等に用いるもの
- 実施料:包括2500
- 診療報酬区分:D004-2 1イ(1)
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
悪性腫瘍遺伝子検査として、固形腫瘍または悪性リンパ腫の腫瘍細胞を検体とし、悪性腫瘍の詳細な診断および治療法の選択を目的として悪性腫瘍患者本人に対して行った場合に、患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、肺癌における「EGFR変異解析」については、再発や増悪により、2次的遺伝子変異等が疑われ、再度治療法を選択する必要がある場合にも算定できます。
患者から1回に採取した組織等を用いて同一がん種に対して悪性腫瘍遺伝子検査を実施した場合は以下の点数で算定します。
「処理が容易なもの」2項目:4000点、3項目:6000点、4項目以上:8000点。
「処理が複雑なもの」2項目:8000点、3項目以上:12000点。
悪性腫瘍遺伝子検査の算定に当たっては、該当する遺伝子検査を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
「悪性腫瘍遺伝子検査」、「造血器腫瘍遺伝子検査」、「免疫関連遺伝子再構成」、「FLT3遺伝子検査」または「JAK2遺伝子検査」のうちいずれかを同一月中に併せて行った場合は、主たるもののみ算定できます。
チャート
参考文献
廣中秀一: がん分子標的治療 16, (1), 33, 2018.
本多和典, 他: がん分子標的治療 15, (4), 371, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
固形癌や結腸・直腸癌患者に対して、免疫チェックポイント阻害剤の適応を判定するための補助検査である。
マイクロサテライト領域とは、ヒトゲノム上で数塩基の繰り返し単位が直列して存在する領域のことである。同じ塩基配列を繰り返すマイクロサテライト領域は、DNA複製の際に反復回数の誤りを起こしやすいものの、正常であればDNAのミスマッチ修復(mismatch repair:MMR)機能によりエラー部分が除去される。しかしながら、MMR機能に欠損があるとこれを修復できず、腫瘍細胞においてエラーが蓄積し、マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability:MSI)という状態を生じる。
MMR欠損は、マイクロサテライト領域への影響に留まらず、正常な細胞機能を維持すべき各種遺伝子に生じた異常の修復も不能とする場合があり、そのような遺伝子異常の蓄積が、細胞のがん化に関与していると考えられている。各種固形がん患者の5~10 %で複数のマイクロサテライト領域に異常を伴う高度MSI(MSI-High)を呈するといわれている。
本検査は、固形癌患者に対して、ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ(R))の適切な投与の判定や、結腸・直腸癌患者に対しコンパニオン診断薬を用いて、ニボルマブ(商品名:オプジーボ(R))およびペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ(R))の適応を判定するための補助検査である。
【異常を示す疾患】
大腸癌,悪性腫瘍
関連疾患
C18.9.12:大腸癌 → C15-C26:消化器腫瘍
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.