WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
06701 |
HTLV-Ⅰプロウイルスクロナリティー解析HTLV-1 provirus5F455-1440-019-831 5F455-1440-046-831 5F455-1440-070-831 |
開栓厳禁
または
または
|
89
指定容器 22
27 |
冷蔵
冷蔵
凍-70℃以下 |
サザンブロット法 | プロウイルスの |
14~20日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
06701 |
HTLV-Ⅰプロウイルスクロナリティー解析HTLV-1 provirus5F455-1440-019-831 5F455-1440-046-831 5F455-1440-070-831 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
または
または
|
89
指定容器 22
27 |
冷蔵
冷蔵
凍-70℃以下 |
サザンブロット法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
プロウイルスの |
14~20日 |
備考
容器
容器番号89:遺伝子検査用容器
- 採取量: 7mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 遺伝子検査
容器番号22:骨髄液保存容器
- 採取量: 下記のとおり
- 添加剤:
保存液 2mL
(RPMI1640,子牛血清) - 保管方法:冷蔵/凍結
- 有効期間:外袋表示
- 主な検査項目: 染色体検査
(採取量0.5mL),
遺伝子検査
(各検査項目の要項に記載)
容器番号27:滅菌スピッツ管
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 微生物学検査
検査項目解説
臨床的意義
ATLの原因ウイルスであるHTLV-1のプロウイルスDNAが、リンパ球の内部にモノクローナルに組み込まれているか確認する検査である。
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(human t-cell leukemia virustype1:HTLV-1)は、成人T細胞白血病(adult t-cell leukemia:ATL)の原因ウイルスとして知られている。HTLV-1感染者のうち、ATLを発症するのは3~5 %であり、多くの人はATLを発症しないキャリア感染である。また、HTLV-1関連脊髄症およびHTLV-1関連ぶどう膜炎などの疾患の原因ウイルスである。
HTLV-1は、Tリンパ球に感染して白血病を起こすレトロウイルスとして1980年に発見された。その感染経路は、主に母子感染であり、性交渉、輸血による感染も生じる。HTLV-1は逆転写を行うことでDNAとなり、宿主のT細胞のDNAに組み込まれ、プロウイルスとなる。プロウイルス遺伝子が発現したHTLV-1感染細胞が非感染細胞に接着し、ウイルスを伝達することで感染が成立する。
また、HTLV-1感染細胞は、細胞増殖促進やアポトーシス抑制作用によって発がんを誘導しATLの発症に繋がると考えられている。
本検査は、サザンブロット法を用いて、HTLV-1プロウイルスDNA組込みT細胞のモノクローナルな増殖の有無を調べる検査である。
【高値を示す疾患】
成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連]
関連疾患
C91.5:成人T細胞リンパ腫/白血病[HTLV-1関連] → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.