WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04480 |
デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー DMD解析 [先天異常染色体検査] |
開栓厳禁
|
13 |
冷蔵 |
MLPA法 | 3880 D006-4 1 遺染 |
8~21日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04480 |
デュシェンヌ型/ベッカー型筋ジストロフィー DMD解析 [先天異常染色体検査] |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
開栓厳禁
|
13 |
冷蔵 |
MLPA法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
3880 D006-4 1 遺染 |
8~21日 |
備考
項目
- 全79exonの欠失および重複を検出します。
- 点突然変異の検出はできません。
- 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)
- 倫理的な配慮が必要な項目です。
依頼
- 『遺伝学的検査依頼書【先天異常 染色体検査】』をご利用ください。
検体
- コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
参考
- 日本衛生検査所協会による「進行性筋ジストロフィー遺伝子検査の受託に際してのご案内」もご参照ください。
「染色体検査」分野共通の特記事項
- [お願い]「染色体検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
「先天異常染色体検査」中分類共通の特記事項
- 検査に当たり、被検者へ十分な説明を行ってください。被検者ご自身の承諾が文書で得られた場合にのみ、検査を受託します。依頼書の被検者名は匿名化など個人情報保護へのご配慮をお願いします。また、必要に応じて検査前後の被検者への十分なカウンセリングを併せてお願いします。
診療報酬
- 保険名称:遺伝学的検査/処理が容易なもの
- 実施料:3880
- 診療報酬区分:D006-4 1
- 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査
遺伝子疾患が疑われる場合に行うものとし、原則として患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、2回以上実施する場合は、その医療上の必要性について診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
検査の実施に当たっては、個人情報保護委員会・厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」および関係学会による「医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン」を遵守する必要があります。
遺伝学的検査の「処理が容易なもの」として算定できます。
別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関において、関係学会の定めるガイドラインに基づき、複数の遺伝子疾患に対する遺伝学的検査を実施する医学的必要性が認められる患者に対し、患者から1回に採取した検体を用いて複数の疾患に対する検査を実施した場合については、疾患数にかかわらず主たる検査の所定点数および当該主たる検査の所定点数の100分の50に相当する点数を合算した点数を算定できます。ただし、検査の対象となった全ての遺伝子疾患の名称および検査の実施の必要性について、診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
Lai, K. K. et al.: Clin. Biochem. 39, 367, 2006.
検査項目解説
臨床的意義
DMDおよびBMDの病因であるジストロフィン遺伝子の欠失や重複を調べる検査である。
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(duchenne muscular dystrophy:DMD)およびベッカー型筋ジストロフィー(becker muscular dystrophy:BMD)とは、筋力低下により、運動機能低下、呼吸障害、心筋障害などを引き起こすX連鎖遺伝性の疾患である。
DMDの病因は、ジストロフィン遺伝子(DMD遺伝子)の欠失や重複などである。
DMD遺伝子は、X染色体短腕(Xp21.2)に座位し、79個のExonがあるヒト最大の遺伝子である。本邦におけるDMD患者は、60 %が1~複数のExon欠失、8 %が重複の症例である。 DMD遺伝子が欠失、重複することで、フレームシフトが生じ、DMD遺伝子がコードしているジストロフィータンパク質が合成されない。ジストロフィータンパク質は、筋細胞膜と細胞内骨格アクチンと基底膜のタンパク質を繋ぐ結合因子であるため、ジストロフィータンパク質が生成されないと、筋細胞膜が破壊され、筋力低下などを引き起こす。
本検査は、MLPA法を用いてDMD遺伝子の全79Exonの欠失および重複を検出する。DMD遺伝子の欠失や重複は、DMDやBMDの診断補助に有用である。
【異常を示す疾患】
デュシェンヌ型筋ジストロフィー,ベッカー型筋ジストロフィー
関連疾患
G71.0.5:デュシェンヌ型筋ジストロフィー → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
G71.0.7:ベッカー型筋ジストロフィー → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.