WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07282

曜日指定

好中球 BCR::ABL1 [t(9;22)転座解析]

8B396-0000-019-841

開栓厳禁

ヘパリン加血液
3

 

10

 

冷蔵

FISH法

2553

D006-5 1

遺染

5~7日

項目
コード
検査項目

07282

曜日指定

好中球 BCR::ABL1 [t(9;22)転座解析]

8B396-0000-019-841

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

開栓厳禁

ヘパリン加血液
3

 

10

 

冷蔵

FISH法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

2553

D006-5 1

遺染

5~7日

備考

項目

  • 受付曜日:月~金曜日(休日は受付不可)

依頼

  • 『染色体検査依頼書[血液疾患 染色体検査・その他]』をご利用ください。

検体

  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。

報告

  • 検査結果は、分葉球細胞(好中球を含む)、単核球細胞のそれぞれについてご報告します。

「染色体検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]その他の材料でご提出の場合には、記載の所要日数以内にご報告できない場合がありますのでご了承ください。
    [お願い]「染色体検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。

診療報酬

  • 保険名称:染色体検査(全ての費用を含む。)/FISH法を用いた場合
  • 実施料:2553
  • 診療報酬区分:D006-5 1
  • 判断料区分:遺伝子関連・染色体検査

患者1人につき1回に限り算定できます。ただし、びまん性大細胞B細胞リンパ腫または多発性骨髄腫の診断の目的で行った場合に、診断の確定までの間に3回まで算定できます。

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

参考文献

高橋直人: 検査と技術 28, 1343, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

FISH法を用いて、BCR::ABL1融合遺伝子を調べる検査である。陽性の場合、TKIの効果が高い。

 BCR::ABL1融合遺伝子は、9番染色体長腕(9q34.12)のABL1遺伝子と、22番染色体長腕(22q11.23)のBCR遺伝子の相互転座により形成される融合遺伝子である。BCR::ABL1融合遺伝子によって形成される異常22番染色体der(22)t(9;22)をフィラデルフィア(Ph)染色体といい、慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)の発症に関与している。

 BCR::ABL1融合遺伝子は、転写調節因子であり、造血細胞の正常な分化を阻害することで、白血球数の減少、貧血などを引き起こすと考えられている。

 一般的なBCR::ABL1融合遺伝子のFISH法検査は、Ph陽性細胞と陰性細胞が混在する全ての細胞核を対象としているため、病態が的確に反映されない場合があった。CMLの好中球は、早期からPh陽性細胞に置き替わるため、Ph陰性の正常リンパ球と区別が可能である。そのため、末梢血好中球を用いた好中球BCR::ABL1融合遺伝子のFISH法は、より的確に病態把握を行うことができ、さらにBCR遺伝子の切断点の部位にかかわらず、BCR遺伝子とABL1遺伝子の融合を検出できる。

 本検査は、BCR::ABL1融合遺伝子をFISH法により解析する。BCR::ABL1融合遺伝子転座が認められる場合、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の有効性が明らかになっていることから、治療方針を決定する上で重要である。さらに、治療後のモニタリングを定期的に行うことは、治療効果の判定だけでなく早期に再発を検知する上で重要である。

【陽性を示す疾患】

慢性骨髄性白血病

関連疾患

C92.1.1:慢性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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