WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01324

β-トロンボグロブリン
(β-TG)beta-thromboglobulin

2B600-0000-022-023

血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA

ng/mL

60 以下

包括171

D006 24

血液

3~9日

項目
コード
検査項目

01324

β-トロンボグロブリン
(β-TG)beta-thromboglobulin

2B600-0000-022-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

60 以下

包括171

D006 24

血液

3~9日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:「β-TG」「PF-4」採血方法
  • チャート参照:遠心力の換算表

容器

  • 専用容器(テオフィリン、アデノシン、ジピリダモール、他入り)は、あらかじめご依頼ください。なお、ジピリダモールは蛍光灯に48時間晒されると不活性化するため、使用時までは遮光保存をお願いします。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/β-トロンボグロブリン(β-TG)
  • 実施料:包括171
  • 診療報酬区分:D006 24
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

「β-トロンボグロブリン(β-TG)」「血小板第4因子(PF-4)」採血方法
遠心力の換算表

容器

容器番号19:β-TG,PF-4用容器

  • 採取量: 2.7mL
  • 添加剤: テオフィリン,アデノシン,
    ジピリダモール,クエン酸,
    クエン酸Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: β-トロンボグロブリン,
    血小板第4因子

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

高橋芳右, 他: 血液と脈管 18, 326, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

血小板活性化の指標であり、血栓性疾患や血栓症準備状態を反映して高値となる。採血条件や検体の取り扱いには注意が必要である。

 血小板活性化の指標であるβ-トロンボグロブリン(β-TG)は、分子量35,800の血小板特異タンパク質で、血小板から放出される血小板第4因子(PF4)が限定分解されたものと考えられている。

 PF4は、ヘパリンの中和能力の違いで分類され、中和力の高いものがHigh affinity PF4(HA-PF4)、低いものがLow affinity PF4(LA-PF4)である。通常PF4といわれるものはHA-PF4で、これはLA-PF4に比べてヘパリン中和能力が6倍以上ある。

 β-TGは、LA-PF4と同じ抗原性を持ち、アミノ酸組成も類似しているため、LA-PF4が限定分解されて生じた分解物であると考えられている。β-TGの機能については血管内皮細胞のプロスタサイクリン産生を抑制するといわれるが、不明な点が多い。

 β-TGは、血小板の異物面との接触や、トロンビンなどによる血小板活性化に伴い、血小板由来成長因子やフィブリンとともにα顆粒から放出される。このため血漿中のβ-TGレベルは、血栓性疾患あるいは血栓準備状態における血小板活性化の直接的指標となる。

 β-TGはPF4とともに播種性血管内凝固(DIC)で増加するが、これはDICによって血中に出現したトロンビンや第Ⅹa因子などの活性型凝固因子の刺激によって、β-TGが血小板から放出されるためと考えられる。また、逆に血小板減少症ではα顆粒を持つ血小板数が少ないため減少する。

 β-TGは採血法、その後の処理の仕方によりデータが変動しやすいので注意を要する。採血はなるべく駆血帯を使用せず、検体は氷浴中で保存し、1時間位までは安定である。血漿分離が遅れると、血小板からβ-TGが放出されるため、予想外の高値となる場合がある。

【高値を示す疾患】

播種性血管内凝固虚血性心疾患

【低値を示す疾患】

血小板減少症

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
I25.9.2:虚血性心疾患 I20-I25:虚血性心疾患
D69.6.3:血小板減少症 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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