WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01348

血小板第4因子
(PF-4)platelet factor 4

2B620-0000-022-023

血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA

ng/mL

20 以下

包括173

D006 25

血液

3~9日

項目
コード
検査項目

01348

血小板第4因子
(PF-4)platelet factor 4

2B620-0000-022-023

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2.7

冷遠

 

乏血小板血漿
0.5

19

 

02

 

 

4週

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

20 以下

包括173

D006 25

血液

3~9日

備考

検体

  • チャート参照:「β-TG」「PF-4」採血方法
  • チャート参照:遠心力の換算表
  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。

容器

  • 専用容器(テオフィリン、アデノシン、ジピリダモール、他入り)は、あらかじめご依頼ください。なお、ジピリダモールは蛍光灯に48時間晒されると不活性化するため、使用時までは遮光保存をお願いします。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/血小板第4因子(PF4)
  • 実施料:包括173
  • 診療報酬区分:D006 25
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

「β-トロンボグロブリン(β-TG)」「血小板第4因子(PF-4)」採血方法
遠心力の換算表

容器

容器番号19:β-TG,PF-4用容器

  • 採取量: 2.7mL
  • 添加剤: テオフィリン,アデノシン,
    ジピリダモール,クエン酸,
    クエン酸Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: β-トロンボグロブリン,
    血小板第4因子

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

高橋芳右, 他: 血液と脈管 18, 326, 1987.

検査項目解説

臨床的意義

血小板活性化の指標であり、血栓症の推定や、抗血小板剤のモニタリングに有用な検査である。採血条件や検体の取り扱いに注意が必要である。

 血小板第4因子(PF-4)とは、強力なヘパリン中和作用を有する分子量30,000の血小板特異タンパク質で、血小板から放出される。血小板と異物との接触やトロンビンなどの刺激により、血小板活性化が起こると、血小板由来成長因子やフィブリノーゲンとともにα顆粒から放出されたPF-4は、抗ヘパリン作用により血栓形成を助長する。

 PF-4は血中半減期が短く、病態を即時的に反映して変動するため、生体内での血小板活性化の指標と考えられ、血栓症の推定、抗血小板剤による治療の評価にも有用である。

 PF-4はβ-TGと同様に、採血法、その後の処理の仕方によりデータが変動しやすいので注意を要する。

 採血は凝集を防ぐために駆血帯を使用せず、採血後から遠心までの間、検体は氷浴中で保存するが、1時間位までは安定である。血漿分離が遅れると、血小板からPF-4が放出されるため、予想外の高値となる場合がある。

【高値を示す疾患】

播種性血管内凝固虚血性心疾患

【低値を示す疾患】

血小板減少症

関連疾患

D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
I25.9.2:虚血性心疾患 I20-I25:虚血性心疾患
D69.6.3:血小板減少症 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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