WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00597

第Ⅷ因子活性
(F8)coagulation factor 8

2B390-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法

%

62~145

包括223

D006 29

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

00597

第Ⅷ因子活性
(F8)coagulation factor 8

2B390-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

APTT法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

62~145

包括223

D006 29

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
  • 実施料:包括223
  • 診療報酬区分:D006 29
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.

検査項目解説

臨床的意義

vWFと結合して存在する内因系凝固タンパク質である。先天的欠乏で血友病Aを来す。

 凝固第Ⅷ因子(F8)は、分子量約30,000の代表的な内因系凝固因子である。血漿中では、F8の遊走タンパク質であるvWF(von Willebrand因子)と複合体を形成しており、複合体の形でプロテインCによる分解から保護されている。

 F8の主たる役割は、止血機構の一員として血液凝固能を維持することにある。F8は、トロンビンによって活性型のF8aとなり、第Ⅸa因子やCaイオン、リン脂質とともに、次のステップである第Ⅹ因子を第Ⅹa因子に活性化する。

 F8の先天性欠乏症に血友病Aが挙げられる。血友病は伴性潜性遺伝(劣性遺伝)の形式をとり、発症頻度は出生男子10万人に対し12~22人、生存患者数は男性人口10万人当たり4.5~7.0人で、血友病Aと血友病Bの比率はおよそ5:1である。主たる症状は、乳児期からの深部出血、とりわけ関節、筋肉内出血である。検査ではAPTT延長をみるが、PT、血小板数、出血時間は正常に留まる。血友病Aの保因者では、F8活性が正常者の約半分に低下する。血友病Aの治療には、凝固因子補充療法が行われるが、治療の過程でF8に対する抗体が産生されることがある。この抗体を検出する目的でベセスダ法を用いたF8インヒビターが測定される。1ベセスダ単位は、正常血漿中に存在するF8を50 %中和する力価を指し、抗第Ⅷ因子抗体が存在するとベセスダ単位は高値をとる。

 前述のようにF8は、vWFと結合しない限り、血中を循環できないため、その異常であるフォン・ウィルブランド病においてもF8は低下する。両疾患の鑑別には、vWF活性、第Ⅷ因子様抗原の測定が必要である。すなわち血友病Aでは、vWF活性、第Ⅷ因子様抗原はともに正常量を保つが、フォン・ウィルブランド病では減少する。

【高値を示す疾患】

妊娠

【低値を示す疾患】

播種性血管内凝固血友病Aフォンウィルブランド病

関連疾患

Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
D66.2:血友病A D65-D69:凝固障害
D68.0.2:フォンウィルブランド病 D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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