WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01678 |
第ⅩⅠ因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 | % 73~136 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01678 |
第ⅩⅠ因子活性 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
APTT法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 73~136 |
包括223 D006 29 血液 |
2~5日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
- 実施料:包括223
- 診療報酬区分:D006 29
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号15:血液凝固検査用容器
- 採取量: 1.8mL
- 添加剤:
3.2%クエン酸Na
0.2mL - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および外袋表示
- 主な検査項目: 凝固因子活性,
PT,APTT,FIB,
AT,血中FDP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.
検査項目解説
臨床的意義
内因性凝固の初期段階に関与する凝固因子の活性を測定する検査である。欠乏症で低値となり、DICや肝硬変などで出血傾向の指標となる。
第ⅩⅠ因子(F11)は、分子量約80,000の2本のポリペプチド鎖がS-S結合した二量体タンパク質で、内因性凝固機序の初期に関与する因子である。F11は血中では高分子キニノゲン(fitzgerald因子)と1:1の複合体を形成して存在する。また、第ⅩⅡ因子とともに異物面に接触すると活性化することから、接触因子とも呼ばれている。
F11は、第ⅩⅡa因子により活性化され、第Ⅸ因子を活性化する働きがあるが、血中のF11aによってF11が自己活性化されること、およびトロンビンによって活性化されることが知られている。外因系で生成したトロンビンが第ⅩⅡ因子を活性化すると、F11aを介して、内因系のカスケード反応も促進されトロンビンが続けて供給される。つまりF11は外因系では凝固の開始に、内因系では凝固の推移に働いていると考えられる。
F11が低値を示す病態として最も一般的なものは、F11が肝実質細胞で合成されることから、肝硬変や播種性血管内凝固(DIC)が挙げられる。また、F11の先天的欠乏症は血友病Cとも呼ばれる。この病名は、あまり用いられていないが、常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)を示すまれな疾患で、本邦に40例余りが見出されている。出血症状は血友病A・Bより軽度で、皮下出血斑や鼻出血などに留まる。
血友病は出血傾向があり、PTが正常で、APTTが延長している場合に疑われる。その鑑別には第Ⅷ因子活性、第Ⅸ因子活性の他、第ⅩⅠ因子活性の測定が必要とされる。
【低値を示す疾患】
播種性血管内凝固,第XI因子欠乏症,肝障害
関連疾患
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
D68.1.2:第XI因子欠乏症 → D65-D69:凝固障害
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.