WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01925

第Ⅸ因子インヒビター
(F9INH)

2B470-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

Bethesda法

BU/mL

検出せず

包括144

D006 20

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

01925

第Ⅸ因子インヒビター
(F9INH)

2B470-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

Bethesda法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

BU/mL

検出せず

包括144

D006 20

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • 3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、1,500×g、15分間遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください(遠心力の換算表チャート、およびCLSI/NCCLSドキュメントH21-A5参照)。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子インヒビター
  • 実施料:包括144
  • 診療報酬区分:D006 20
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

遠心力の換算表

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

日笠 聡: 日本臨牀 57, (増刊 広範囲血液・尿化学検査、免疫学的検査2), 611, 1999.

検査項目解説

臨床的意義

血液凝固因子である第Ⅷ因子もしくは第Ⅸ因子に対する抗体である。凝固因子製剤投与中の血友病患者で失活因子となる。

 血液凝固因子である第Ⅷ因子(F8)、第Ⅸ因子(F9)は、止血機構に関して重要な役割を担っており、一般にF8が欠損または量的に不足している病態を血友病A、F9の欠乏を血友病Bと呼ぶ。

 本邦では血友病患者が4,000~5,000人いるといわれ、血友病AとBの発症比率はおよそ5:1である。血友病患者は軽度の運動負荷で遷延性の出血を来すため、凝固因子製剤の投与による補充療法が行われる。しかし、長年にわたる凝固因子製剤の投与で、患者に抗体産生が誘導されることがある。この抗体をそれぞれ、F8インヒビター、F9インヒビターと呼ぶ。

 インヒビターが血中に存在すると、各凝固因子タンパク質に結合し、凝固活性が失われるため、止血管理が非常に困難となる。したがって、このインヒビターの産生を早期にとらえて対処するためだけでなく、補充療法中の患者で十分な止血効果が得られない際にも、インヒビターの存在を疑い、検査が行われる。また、血友病患者以外にも、妊産婦や全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患患者にもインヒビターが出現することがある。一般に非血友病患者の場合で血中にインヒビターが存在する場合は、プロトロンビン時間(PT)は正常であるが、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)は延長する。

【高値を示す疾患】

血友病A(第Ⅷ因子補充療法中)血友病B(第Ⅸ因子補充療法中)

関連疾患

D66.2:血友病A D65-D69:凝固障害
D67.1:血友病B D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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