WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13123 |
Mycobacterium abscessus complex(MABC)核酸同定 |
または
|
※
|
冷蔵凍結不可
常温 |
マルチプレックスPCR法/核酸クロマトグラフィー法 | 6~8日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
13123 |
Mycobacterium abscessus complex(MABC)核酸同定 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
または
|
※
|
冷蔵凍結不可
常温 |
マルチプレックスPCR法/核酸クロマトグラフィー法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
6~8日 |
備考
項目
- チャート参照:「MABC核酸同定」結果の考え方
- 抗酸菌同定《質量分析法》でM. abscessus complexと同定された場合にのみ、検査を実施します。
依頼
- 「呼吸器系材料/その他」の場合は、抗酸菌培養と抗酸菌同定《質量分析法》を併せてご依頼ください。「菌株」の場合は、抗酸菌同定《質量分析法》を併せてご依頼ください。
検体2
- 菌株の場合は、雑菌が発育していない培地をご提出ください。また、所定の保護ケースをご利用の上、常温保存にてご提出ください(保護ケースは、あらかじめ営業担当者にお申し付けください)。
容器
- ※チャート参照:主な微生物輸送培地・容器
チャート
参考文献
Yoshida, M. et al.: EBioMedicine 64, 103187, 2021.
検査項目解説
臨床的意義
MABCの亜種を同定し、erm(41)に関する2種類の遺伝子型(全長保持、T28C)の有無を検出する。
Mycobacterium abscessus complex(MABC)は非結核性抗酸菌の迅速発育菌に属し、3つの亜種(M. abscessus subsp. abscessus、M. abscessus subsp. massiliense、M. abscessus subsp. bolletii)に分類されます。亜種の同定は質量分析法では困難で、同定を行うには遺伝子検査が必要です。
MABCは亜種の違いによって薬物治療成績が異なることが知られています。キードラッグであるマクロライド系薬剤に曝露すると耐性誘導遺伝子(erm(41))が活性化してマクロライド耐性になること、erm(41)の28位がTからCに変異した場合や部分欠損している場合には活性化はみられず、マクロライド感受性になることが報告されています。なお、23S rRNA(rrl遺伝子)に変異があるとT28C変異および部分欠損で誘導耐性がない場合でも獲得耐性が生じてマクロライド耐性となりえます。
本検査はマルチプレックスPCR法と核酸クロマトグラフィー法によりMABCの亜種を同定し、erm(41)に関する2種類の遺伝子型(全長保持、T28C)の有無を検出する研究検査です。
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.