WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01486 |
ベロ毒素直接検出法 |
|
29 |
1週 冷蔵 |
EIA | 184 D023-2 3 微生 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01486 |
ベロ毒素直接検出法 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
29 |
1週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
184 D023-2 3 微生 |
2~3日 |
備考
依頼
- 検査対象は「有症患者」を原則とします。また、ベロ毒素の型別判定はできません。
検体
- 細菌検査用eスワブでのご提出は避けてください。
- 検体量の目安は、液状便で1mL、固形便で小指大です。
診療報酬
- 保険名称:その他の微生物学的検査/大腸菌ベロトキシン定性
- 実施料:184
- 診療報酬区分:D023-2 3
- 判断料区分:微生物学的検査
細菌培養同定検査の結果より大腸菌が確認され、病原性大腸菌が疑われる患者に対して行った場合に算定できます。
臨床症状や流行状況から腸管出血性大腸菌感染症が強く疑われる場合に限り、細菌培養同定検査を行わず実施した場合にも算定できます。
容器
容器番号29:採便容器
- 採取量: 3~5g
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 糞便検査
参考文献
栗岡隆顕, 他: 臨床と微生物 24, 507, 1997.
検査項目解説
臨床的意義
腸管出血性大腸菌(O157,O26など)が産生するベロ毒素を検出する検査である。出血性大腸炎に有用である。
腸管出血性大腸菌により惹起される出血性大腸炎の原因は、菌の産生するベロ毒素(VT)にあることが知られている。
VTは、志賀赤痢菌が産生する志賀毒素とアミノ酸配列において同一のVT1と、VT1に対して約55 %の相同性を有するVT2に大別される。両者はいずれも細胞毒性を発揮して腸管出血をもたらす。VT2にはさらにいくつかのvariantが知られるものの、分離頻度はまれである。
現在、腸管出血性大腸菌と同定された血清型には、1996年に岡山県で発生した食中毒事件で有名になったO157:H7をはじめとして多くの型の報告がある。その病原性の如何はVT産生性の有無を持って最終的に判定されるため、血清型別に拘わらず分離菌に対し、VT産生性試験を実施する必要がある。
本検査は、培養検査を行うことなく糞便中からベロ毒素を直接検出するものである。
【陽性を示す疾患】
腸管出血性大腸菌感染症
備考
- チャート参照:下痢性大腸菌の種類・原因子・症状
関連疾患
A04.3:腸管出血性大腸菌感染症 → A00-A09:腸管感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.