WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 5 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27103

プレセプシン

5C216-0000-022-052

単独検体

血液
2

冷遠

 

ヘパリン血漿
0.4

 

10

 

02

 

 

 

12週

CLEIA

pg/mL

500
(敗血症(細菌性)診断の
カットオフ値)

301

D007 59

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

27103

プレセプシン

5C216-0000-022-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体

血液
2

冷遠

 

ヘパリン血漿
0.4

 

10

 

02

 

 

 

12週

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

500
(敗血症(細菌性)診断の
カットオフ値)

301

D007 59

生Ⅰ

2~3日

備考

検体

  • 専用検体としてご提出ください(同一検体での他項目との重複依頼は避けてください)。
  • EDTA血漿も検査可。
  • ボルテックスミキサーなどによる強い撹拌は測定値が上昇するので使用しないでください。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/プレセプシン定量
  • 実施料:301
  • 診療報酬区分:D007 59
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

「エンドトキシン」、「プロカルシトニン」、「プレセプシン」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。

敗血症(細菌性)を疑う患者を対象として測定した場合に算定できます。

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量: 4mL・9mL
  • 添加剤: ヘパリンNa
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: アミノ酸分析,
    微量金属,
    染色体検査

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Shozushima, T. et al.: J. Infect. Chemother. 17, (6), 764, 2011.
岡村佳和: 臨床病理 63, 62, 2015.

検査項目解説

臨床的意義

主に単球やマクロファージの膜上に存在するCD14分子の断片で、敗血症のマーカーである。

 敗血症は、細菌などの感染により引き起こされる重症全身感染症であり、播種性血管内凝固(DIC)、全身性炎症反応症候群(SIRS)、多臓器不全(MOF)を引き起こす致命率の高い疾患である。WHOによると、世界中の死亡原因の約25 %が敗血症によるとの報告もある。

 敗血症診療で最も重要な点は、早期診断と適正な治療であり、迅速診断の生化学的検査としてプロカルシトニン(PCT)が用いられてきた。PCTは単独の深在性真菌症やウイルス感染症では上昇しないが、重篤な外傷や膵炎で上昇することがあるため、より特異度の高い敗血症の診断マーカーが切望されていた。

 プレセプシンは、食細胞が細菌などを貪食する際に利用するCD14タンパク質が細胞内で消化を受け、N末端部分のフラグメントとして細胞外に分泌された分子量約13,000のタンパク質である。

 プレセプシンの上昇は、集中治療室における重症度評価と予後予測に用いられるAPACHE(acute physiology and chronic health evaluation)Ⅱスコアにおいて、PCT,IL-6,CRPなどと比べてもよく相関するといわれている。

 測定にあたっては、採取後できるだけ速やか(24時間以内)な測定が推奨され、医療施設内で検査される場合は通常は全血が用いられる。一般的な遠心分離では問題ないが、採血後に試験管を過度に振盪すると高値となることがあるため、振盪器やボルテックスミキサーなどの使用は避けた方がよい。輸送時も上下方向の激しい振動を避けることが必要である。

【高値を示す疾患】

敗血症

関連疾患

A41.9.3:敗血症 A30-A49:細菌性疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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