WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01524

ヘモグロビンF
(胎児ヘモグロビン)(HbF)hemoglobin F

2C010-0000-019-204

 

NaF加血液
2

 

04

1週

冷蔵凍結不可

ステップワイズHPLC(SW-HPLC)

%

1.1 以下

60

D005 11

血液

2~3日

項目
コード
検査項目

01524

ヘモグロビンF
(胎児ヘモグロビン)(HbF)hemoglobin F

2C010-0000-019-204

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

NaF加血液
2

 

04

1週

冷蔵凍結不可

ステップワイズHPLC(SW-HPLC)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

1.1 以下

60

D005 11

血液

2~3日

診療報酬

  • 保険名称:血液形態・機能検査/ヘモグロビンF(HbF)
  • 実施料:60
  • 診療報酬区分:D005 11
  • 判断料区分:血液学的検査

容器

容器番号04:グルコース・HbA1c用容器

  • 採取量: 2mL
  • 添加剤: NaF,EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: グルコース,HbA1c

参考文献

松井昌彦, 林 長蔵: グリコヘモグロビンと糖尿病, 50, 東洋曹達工業, 東京, 1985.

検査項目解説

臨床的意義

胎児期に生成されるヘモグロビンである。サラセミアや再生不良性貧血など様々な血液疾患で高値となる。

 成人の正常ヘモグロビンは、2本のα鎖と2本の非α鎖からなる四量体で、HbA(α2β2)、HbA2(α2δ2)、HbF(α2γ2)の3種類が存在する。成人の正常ヘモグロビンにおける比率は、HbAが95 %以上、HbA2が3 %以下、HbFが1 %以下である。

 胎児性ヘモグロビン(HbF)は、α2γ2のポリペプチド鎖からなり、胎児期のヘモグロビンの約85 %を占めている。α鎖、γ鎖は胎生初期に産生され、胎生10~12週ごろにピークに達し、α鎖は成人になってもこのまま産生が続けられるが、γ鎖は胎生後期より産生が低下しはじめ、生後6カ月から1~2年で成人の1 %以下の水準になる。

 異常ヘモグロビン症では、3/4程度の症例が臨床的には正常であり、HbFも増加を示さないケースが多い。しかし、不安定ヘモグロビン症や鎌状赤血球症では高値をとることが知られている。また、サラセミアでは、多くがヘテロ接合型であり、軽度の小球性低色素性貧血となるため、鉄欠乏性貧血との鑑別が必要となる。

【高値を示す疾患】

ベータサラセミア遺伝性高胎児性ヘモグロビン症再生不良性貧血鎌状赤血球症

関連疾患

D57.1.1:鎌状赤血球症 D55-D59:溶血性貧血
D56.1.2:ベータサラセミア D55-D59:溶血性貧血
D56.4.1:遺伝性高胎児性ヘモグロビン症 D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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