WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26948

メタネフリン2分画metanephrines, fractionation

4E040-0000-004-205

 

酸性蓄尿
2

 

25

4週

冷蔵

LC-MS/MS

mg/day

MN1日量 0.05~0.20
NMN1日量 0.10~0.28
MN総1日量 0.15~0.41

包括220

D008 45

生Ⅱ

3~4日

項目
コード
検査項目

26948

メタネフリン2分画metanephrines, fractionation

4E040-0000-004-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

酸性蓄尿
2

 

25

4週

冷蔵

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/day

MN1日量 0.05~0.20
NMN1日量 0.10~0.28
MN総1日量 0.15~0.41

包括220

D008 45

生Ⅱ

3~4日

備考

検体

  • 「6mol/L塩酸(6N)約20mL(蓄尿1リットル当たり)」または「酸性ユリメジャー・T(関東化学株式会社製)」を加え冷所に蓄尿し、よく混和後、尿量測定の上、所定量をご提出ください(左記はいずれも市販品です。貴施設にてあらかじめご購入ください)。

報告

  • メタネフリン濃度(mg/L)、ノルメタネフリン濃度(mg/L)もご報告します。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/メタネフリン・ノルメタネフリン分画
  • 実施料:包括220
  • 診療報酬区分:D008 45
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 各種ホルモンの日内変動検査は、内分泌学的検査の該当する項目の測定回数により算定するが、その回数については妥当適切な範囲であること。

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

参考文献

守 和子: 第47, 48回島津デュポン高速液体クロマトグラフィー請座, 高速液体クロマトグラフィーセミナー要旨集, 6, 1977.

検査項目解説

臨床的意義

アドレナリン、ノルアドレナリンがバニリルマンデル酸になる前の中間代謝物である。褐色細胞腫や神経芽細胞腫で上昇する。

 メタネフリン2分画の分画成分は、メタネフリン(MN)とノルメタネフリン(NMN)である。これらは交感神経および副腎髄質系で合成されたノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンの不活性代謝産物である。

 カテコールアミンが増加する疾患である褐色細胞腫や神経芽細胞腫などで、これらの尿中排泄は増加をみる。神経芽細胞腫は主に小児に好発の悪性の腫瘍であり、ドーパミンやホモバニリン酸(HVA)、バニリルマンデル酸(VMA)の上昇を伴う。

 一方、カテコールアミンは起立性低血圧症などで低値をみることがあるが、感度や特異性の面で十分とはいえず、一般に低値側の検査の意義は少ない。なお、MN、NMNは他のカテコールアミンと同様、冷暗所に酸性下で蓄尿が必要である。保存条件が悪いと分解を受け低値となる場合もある。

【高値を示す疾患】

神経芽腫褐色細胞腫原発性アルドステロン症腎不全腎障害

【低値を示す疾患】

家族性自律神経失調症起立性低血圧症

備考

  • チャート参照:カテコールアミンの代謝経路

関連疾患

E26.0:原発性アルドステロン症 E20-E35:その他の内分泌疾患
N19.3:腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C74.9.2:神経芽腫 C73-C75:甲状腺・内分泌腺腫瘍
D35.0.2:褐色細胞腫 D10-D36:良性腫瘍
G90.1.1:家族性自律神経失調症 G90-G99:その他の神経系疾患
I95.1.2:起立性低血圧症 I95-I99:その他の循環器系疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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