検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
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入力コード 01640  統一コード 3I030 
項目名 亜鉛(Zn) 〈血清〉
zinc, serum
実施料
144
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  亜鉛(Zn) 
検査方法
原子吸光法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
68
冷蔵
検査材料備考

※68番容器に採血して遠心分離後、別の容器に分注せず、68番容器のままご提出下さい。

報告所要日数
2~3日
基準値  
μg/dL

64~111

臨床的
意義 
代表的な必須微量金属。欠乏すると皮膚炎や味覚障害をきたす。中心静脈栄養・経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症の診断に重要。
   亜鉛(Zn)は代表的な必須微量金属で、70種以上の酵素(金属酵素)の構成要素として生体のさまざまな代謝系の調節に関与している。

 臨床的には血清亜鉛の過剰に遭遇することは稀であり、血清亜鉛の低下をきたす病態の方がはるかに多く、かつ重要である。

 亜鉛欠乏により成長発育障害、性腺機能不全、皮膚病変、味覚・嗅覚異常などの障害が惹起される。欠乏症の判定は一般に血清亜鉛値が用いられる。

 亜鉛欠乏症の原因には以下のものがある。

 1. 吸収・排泄機構の障害によるもの
 2. 摂取不足によるもの

 摂取不足は低亜鉛食(菜食主義者など)のような例を除けば医原性のものが多い。特に長期静脈栄養や経腸栄養に伴う亜鉛欠乏症が重視されている。

 一方、腸性肢端皮膚炎は先天性亜鉛欠乏症として知られ、腸管からの亜鉛吸収不良が原因である。

[透析患者における検査の意義]
 亜鉛欠乏症の判定。

 透析患者の血清亜鉛は低値を示すことが多く、味覚・嗅覚異常や性欲減退を訴える例でより著しい。この原因には腸管からの亜鉛吸収不良が関与すると考えられており、亜鉛補充により改善される。
高値を示す病態 
[血清]
 溶血性貧血、多血症、好酸球増加症

[尿]
 多発性神経炎、肝硬変、糖尿病
低値を示す病態 
[血清]
 Zn摂取不足(中心静脈栄養、経腸栄養時に起こり易い)、腸性肢端皮膚炎、重症肝障害(肝硬変、肝膿瘍、肝癌など)、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、Crohn病など)、貧血(悪性貧血、鉄欠乏性貧血、再生不良性貧血など)、糖尿病、腎疾患(糸球体腎炎、ネフローゼ症候群など)

[尿]
 多発性筋炎、Parkinson病、重症筋無力症
関連項目 マグネシウム(Mg), カルシウム(Ca), 血清鉄(Fe), 血清銅(Cu),
備  考

基準値は朝食前の採血により得られたデータです。食物の摂取により血中濃度が低下しますので、朝食前の午前中に採血して下さい。

容  器 
提出容器

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