WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。

電解質・微量金属

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00047

FAX

ナトリウム
(Na)
sodium

3H010

細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質であり、主要な浸透圧調節物質である。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

電極法

mEq/L

137~147

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00049

クロール
(Cl)
chloride

3H020

酸塩基平衡異常の診断に有用な検査である。血中の代表的な陰イオンで陽イオンであるNaとともに測定し両者のバランスにより診断される。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

電極法

mEq/L

98~108

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00048

FAX

カリウム
(K)
potassium

3H015

異常高値の場合には心室細動から心停止を起こす。血球内に多く含まれるため溶血による見かけ上の高値に注意が必要である。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

電極法

mEq/L

3.5~5.0

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00052

マグネシウム
(Mg)
magnesium

3H025

種々の酵素の補助因子として作用し、生体代謝調節に重要な役割を担う必須微量金属である。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

酵素法

mg/dL

1.9~2.5

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00050

FAX

カルシウム
(Ca)
calcium

3H030

骨代謝だけではなく筋収縮、血液凝固にも必須な物質である。PTH、ビタミンD、カルシトニンなどが血中濃度を厳密にコントロールしている。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

アルセナゾⅢ法

mg/dL

8.4~10.4

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00051

無機リン
(P)
inorganic phosphate

3H040

副甲状腺ホルモンおよびビタミンDにより調節される生体内の重要な無機物である。血中では大部分がH2PO42-として存在する。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

1週

冷蔵

酵素法

mg/dL

2.5~4.5

包括17

D007 3

生Ⅰ

1~2日

00053

血清鉄
(Fe)
iron

3I010

貧血の病態把握を行うための基本的な検査である。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

比色法

μg/dL

M 50~200
F 40~180

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00054

総鉄結合能
(TIBC)
total iron binding capacity

3I015

赤血球ヘモグロビンの原材料であるFeの血中総運搬能である。貧血の診断指標として、血清鉄・UIBCとともに測定される。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

比色法

μg/dL

M 270~425
F 270~440

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00117

不飽和鉄結合能
(UIBC)
unsaturated iron binding capacity

3I020

トランスフェリンなどの血中Fe輸送タンパク質上でFeが結合していない部分であり、Fe結合予備能を表し、血清Feとの和がTIBCに相当する。

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

比色法

μg/dL

M 140~330
F 150~385

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

00055

血清銅
(Cu)
copper

3I025

ウィルソン病をはじめとする銅代謝異常の診断指標である。銅輸送タンパク質であるセルロプラスミンの同時測定により診断効率が向上する。

血液
2

遠心

血清
0.4

 

 

01

 

 

冷蔵

比色法

μg/dL

70~132

包括23

D007 5

生Ⅰ

1~2日

12224

尿中銅copper

3I025

ウィルソン病をはじめとする銅代謝異常の診断指標である。銅輸送タンパク質であるセルロプラスミンの同時測定により診断効率が向上する。

単独検体

 

蓄尿
5

または

 

 

部分尿
5

指定容器 

 

59

 

指定容器 

 

59

 

4週

冷蔵

 

 

4週

冷蔵

原子吸光法

1日量 13 μg/day 以下
濃度 18 μg/L 以下

包括23

D007 5

生Ⅰ

3~6日

01640

亜鉛 〈血清〉
(Zn)
zinc

3I030

代表的な必須微量金属であり、欠乏すると皮膚炎や味覚障害を来す。亜鉛欠乏症の診断に重要な検査である。

溶血不可

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

 

01

 

 

 

18日

冷蔵

比色法

μg/dL

80~130

132

D007 37

生Ⅰ

2~3日

01641

亜鉛 〈尿〉
(Zn)
zinc

3I030

代表的な必須微量金属であり、欠乏すると皮膚炎や味覚障害を来す。亜鉛欠乏症の診断に重要な検査である。

単独検体

 

尿
5

指定容器 

 

59

 

4週

冷蔵

原子吸光法

μg/L

64~947

132

D007 37

生Ⅰ

3~6日

01638

アルミニウム
(Al)
alminium

3K105

人工透析患者の透析環境管理や、アルミニウム脳症の予防に実施される検査である。

単独検体

血液
2

遠心

 

 

金属用血清
0.5

 

 

 

指定容器 

 

68

 

 

 

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

0.9 以下

109

D007 29

生Ⅰ

4~5日

01147

セレン
(Se)
selenium

3I035

至適血中濃度幅が狭いため、欠乏から中毒へ転じやすい必須微量金属である。

単独検体

血液
2

遠心

 

 

金属用血清
0.5

 

 

 

指定容器 

 

68

 

 

 

 

3週

冷蔵

ICP-MS

μg/dL

10.0~16.0

144

D007 40

生Ⅰ

3~4日

07408

マンガン 〈血液〉
(Mn)
manganese

3K125

マンガン鉱山や精錬工場労働者におけるマンガンへの暴露指標となる検査である。

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

ICP-MS

μg/dL

0.4~2.0

包括27

D007 8

生Ⅰ

5~10日

01631

マンガン 〈尿〉
(Mn)
manganese

3K125

マンガン鉱山や精錬工場労働者におけるマンガンへの暴露指標となる検査である。

単独検体

 

尿
0.5

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

ICP-MS

μg/L

2.0 未満

包括27

D007 8

生Ⅰ

5~10日

01629

ニッケル
(Ni)
nickel

3K130

ニッケル中毒の発見や暴露のモニタリングとして行われる検査である。

単独検体

血液
2

遠心

 

 

金属用血清
0.5

 

 

 

指定容器 

 

68

 

 

 

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

0.6 以下

6~11日

04008


(Pb)
lead

3K110

鉛中毒の早期発見や暴露のモニタリングとして行われる検査である。

 

ヘパリン加血液
1

 

10

4週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

1.0 以下

4~5日

07410

クロム 〈血液〉
(Cr)
chromium

3K115

欠乏により脂質やタンパク質代謝系に障害を生じる微量必須金属を測定する検査である。

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

6~12日

01632

クロム 〈血清〉
(Cr)
chromium

3K115

欠乏により脂質やタンパク質代謝系に障害を生じる微量必須金属を測定する検査である。

単独検体

血液
2

遠心

 

 

金属用血清
0.5

 

 

 

指定容器 

 

68

 

 

 

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

6~12日

01633

クロム 〈尿〉
(Cr)
chromium

3K115

欠乏により脂質やタンパク質代謝系に障害を生じる微量必須金属を測定する検査である。

単独検体

 

尿
1

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/L

6~12日

01627

カドミウム 〈血液〉
(Cd)
cadmium

3K120

カドミウムの暴露・中毒を判定するための検査である。

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

ICP-MS

μg/dL

0.5以下

4~7日

01628

カドミウム 〈尿〉
(Cd)
cadmium

3K120

カドミウムの暴露・中毒を判定するための検査である。

単独検体

 

尿
1

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

ICP-MS

μg/L

3.8 以下

4~10日

25972

ヒ素 〈尿〉
(As)
arsenic

3K135

ヒ素の直近の暴露状況を調べる検査である。

随時尿
5

冷蔵

還元気化原子吸光法

μg/L

20~29日

25973

ヒ素 〈毛髪〉
(As)
arsenic

3K135

ヒ素の直近の暴露状況を調べる検査である。

毛髪
0.5g

27

常温

還元気化原子吸光法

μg/g

20~29日

25971

タリウム
(Tl)
thallium

3K140

タリウムの直近の暴露状況を調べる検査である。

随時尿
8

冷蔵

ICP-MS

μg/L

7~23日

03988

水銀 〈血液〉
(Hg)
mercury

3K150

水俣病などの中毒を発症させる蓄積性の有害金属を測定する検査である。

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

5 以下

5~10日

03989

水銀 〈尿〉
(Hg)
mercury

3K150

水俣病などの中毒を発症させる蓄積性の有害金属を測定する検査である。

単独検体

 

尿
1

指定容器 

 

59

 

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/L

25 以下

5~10日

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