検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2018年4月2日時点の情報です。
ご注意下さい。

入力コード 26973  統一コード 4E060 
項目名 バニリルマンデル酸(VMA) 〈尿〉
vanillylmandelic acid, quantitative
実施料
90
判断料区分 生Ⅱ 
健康保険名称  バニールマンデル酸(VMA) 
検査方法
LC-MS/MS
検査材料
酸性蓄尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 酸性蓄尿 1
25
冷蔵
報告所要日数
3~4日
基準値  
mg/day

1.4~4.9

臨床的
意義 
カテコールアミンの最終代謝産物。カテコールアミン産生腫瘍(褐色細胞腫、神経芽細胞腫)の診断と経過観察に用いられる。
   バニリルマンデル酸(VMA)はカテコールアミン(ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン等)の最終代謝産物で、主にカテコールアミン産生腫瘍(褐色細胞腫、神経芽細胞腫)の診断に用いられる。血中のカテコールアミン量は日内変動があり、ストレス等で大きく変わるため、蓄尿による代謝産物の定量がより正確に平均的分泌量を反映する。

 褐色細胞腫は副腎髄質や交感神経節のクロム親和性細胞から発生し、高血圧、心悸亢進、頭痛、吐気等の症状を来たす。症状には発作型と持続型の2つの型があるが、発作型褐色細胞腫の非発作時でも尿中カテコールアミンやその代謝物であるメタネフリンやHVAなどの上昇が認められる。

 神経芽細胞腫は小児に好発する腹部悪性腫瘍で、80%以上に尿中VMAの排泄増加がみられる。HVAの同時測定でさらに診断効率が上昇する。

 VMAの尿中排泄量には、昼高く、夜には低いという日内変動が認められるため、1日蓄尿で定量する。冬期は夏期よりも増加する傾向がある。小児は成人よりも低値をとる。またバナナや柑橘類、アイスクリームなどのphenoic acidを多く含む食品や、蛋白質、穀類(ドーパを多く含有する)を大量に摂取すると尿中排泄量が増加することがある。また、パーキンソン病などの治療目的でL-ドーパを投与した場合も高値となることがある。

 カテコールアミンの作用不足により起立性低血圧症を発来するShy-Drager症候群では、尿中VMA排泄は低値となる。
高値を示す病態
褐色細胞腫、神経芽細胞腫
低値を示す病態
家族性自律神経失調症、Shy-Drager症候群
関連項目 カテコールアミン3分画 〈血漿〉, カテコールアミン3分画 〈尿〉, メタネフリン2分画, ホモバニリン酸(HVA) 〈尿〉, ドーパミン・総,
備  考

「6mol/L塩酸(6N)約20mL(蓄尿1リットル当り)」または「酸性ユリメジャー・T(関東化学株式会社製)」を加え冷所に蓄尿し、よく混和後、尿量測定の上、所定量をご提出下さい。左記はいずれも市販品です。貴院にて予めご購入下さい。

バニリルマンデル酸濃度(mg/L)もご報告致します。

チャート 

カテコールアミンの代謝経路

容  器 
提出容器

ページを閉じる