WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01158 |
ケトン体分画 〈静脈血〉ketone bodies, fractionation3E045-0000-023-271 |
冷遠
|
01 ↓
02 |
4週 凍-70℃以下 |
酵素法 | μmol/L |
59 D007 19 生Ⅰ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01158 |
ケトン体分画 〈静脈血〉ketone bodies, fractionation3E045-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
冷遠
|
01 ↓
02 |
4週 凍-70℃以下 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μmol/L |
59 D007 19 生Ⅰ |
2~3日 |
備考
項目
- 総ケトン体にアセトンは含まれません。
検体
- 早朝空腹時採血(静脈)。
- 採血後、速やかに血清分離し、凍結してください。
基準
- チャート参照:「ケトン体分画(静脈血)」基準値
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ケトン体分画
- 実施料:59
- 診療報酬区分:D007 19
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
「ケトン体」、「ケトン体分画」の検査を併せて実施した場合は、「ケトン体分画」の所定点数のみ算定できます。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Harano, Y. et al.: Clin. Chim. Acta. 134, 327, 1983.
検査項目解説
臨床的意義
脂肪酸の分解産物であり、静脈血中では糖尿病の重症化に伴うケトアシドーシスで高値を示す。
ケトン体は、アセト酢酸(AcAc)、3-ハイドロキシ酪酸(3-OHBA)、アセトンの3種類の物質から構成される。本検査は、その中でケトアシドーシスなどの診断に重要なAcAcと3-OHBAの2物質を分画定量する。
ケトン体は、脂肪酸がβ酸化されたものであり、さまざまな筋肉で利用される。AcAc、3-OHBAは酸性のため、これらが高値になり予備量を超えるとケトアシドーシスを引き起こす。特に1型糖尿病(IDDM)では、3-ハイドロキシ酪酸が著明に増加する。また、アセトンは健常者血中にはほとんど認められないが、産生された場合には、揮発性のため呼気中にケトン臭として観察される。
静脈血中において、ケトン体の血中濃度が高値になる要因は、一般に利用低下よりも、肝臓での脂肪酸酸化によるケトン体生成亢進によるものが多い。例えば、摂取栄養量の低下により体脂肪を動員する場合のようにエネルギー代謝が脂肪酸に偏った状態は、肥満患者の治療に低エネルギー食療法を行った際にみられる。また、1型糖尿病における、インスリン欠乏によるブドウ糖利用の低下、脂肪酸動員の亢進状態でも増加し、速やかにインスリンを投与するなどの処置が必要となる。
【高値を示す疾患】
糖尿病性ケトアシドーシス,飢餓,グルカゴノーマ,1型糖尿病
関連疾患
D37.7.3:グルカゴノーマ → D37-D48:その他の腫瘍
E10.91:1型糖尿病 → E10-E14:糖尿病
E14.1.3:糖尿病性ケトアシドーシス → E10-E14:糖尿病
T73.0.1:飢餓 → T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.