WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09785 |
IgM-HA抗体hepatitis A virus5F350-1432-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | 陰性(-) |
包括146 D013 8 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
09785 |
IgM-HA抗体hepatitis A virus5F350-1432-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
包括146 D013 8 免疫 |
2~3日 |
備考
基準
- 判定保留0.80~1.20
陽性1.21 以上
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HA-IgM抗体
- 実施料:包括146
- 診療報酬区分:D013 8
- 判断料区分:免疫学的検査
「HA抗体」、「IgM-HA抗体」を同時に測定した場合、実施料の算定はいずれか一方のみとなります。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
矢野公士, 他: 医学と薬学 58, 151, 2007.
検査項目解説
臨床的意義
A型肝炎ウイルス感染の既往と病態把握のための検査である。初感染の診断にはIgM-HA抗体が有用である。
A型肝炎ウイルス(HAV)は、主に経口感染により感染が成立する。本邦で発症はまれであるが、東南アジアなど、海外の流行地で感染する可能性がある。
A型肝炎の診断は、血中の特異抗体検出をもって行われる。A型肝炎ウイルス特異抗体の検査としては、IgM-HA抗体、IgG-HA抗体があるが、臨床的に最も重要なのはIgM-HA抗体である。A型肝炎患者血中には、その発症の初期からIgM-HA抗体が出現し、約3~6カ月後に消失する。一方、IgG型抗体はIgM型抗体にやや遅れて1~4週後に陽性化するが、その後も長期間陽性を持続する。ちなみに消化管では分泌型IgA-HA抗体の産生が知られ、糞便中に検出される。
一般にHAVの感染は急性および一過性であり、HBVやHCVのような持続感染による慢性化は認められない。したがって、肝炎急性期を除けば、血中HA抗体の存在は感染の既往を意味するといってよく、A型肝炎の鑑別診断にはIgM-HA抗体の測定がより確実な手段となる。また、A型肝炎の予防にはワクチンが存在するが、抗体の有無を知るためにも本検査は有用である。
【陽性を示す疾患】
A型肝炎
備考
- チャート参照:HA抗体応答パターン
関連疾患
B15.9.1:A型肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.