WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01391 |
HBs抗原HBs5F016-1410-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | IU/mL 陰性(-) |
包括88 D013 3 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01391 |
HBs抗原HBs5F016-1410-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/mL 陰性(-) |
包括88 D013 3 免疫 |
2~3日 |
備考
報告
- 測定法の限界上、陰性判定であっても陽性を完全に否定するものではありません。
- B型肝炎ウイルス(HBV)感染の診断は、本検査の結果のみで行わず、HBc抗体測定など、他の検査結果および臨床経過を考慮して総合的にご判断ください。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HBs抗原
- 実施料:包括88
- 診療報酬区分:D013 3
- 判断料区分:免疫学的検査
免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療前に「HBs抗原」、「HBs抗体」、「HBc抗体」を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
出口松夫, 他: Prog. Med. 19, 1973, 1999.
検査項目解説
臨床的意義
HBV外被の表面抗原である。HBs抗原陽性は現在のウイルスの感染を、抗体陽性は過去の感染既往を意味する。
HBs抗原は、B型肝炎ウイルス(HBV)外被の表面抗原であり、核酸を含むHBV粒子に加えて、(核酸を含まない)小型球形粒子および管状粒子としても存在する。いずれにしても血中HBs抗原が陽性であることは、現在HBVに感染していることを意味する。
一般的な測定法としては疑集反応に基づく測定がスクリーニングに用いられていたが検出感度が低く、より検出感度に優れたCLIA法がスクリーニングにも用いられている。CLIA法では定量性が向上しており、検査結果はWHOの標準品に基づき値付けされた定量値として表示される。抗原陰性化の確認を目的とする際は、高感度測定系を利用することが望ましい。
HBs抗体は、HBV外被タンパク質に対する抗体である。HBs抗体はHBVの中和抗体であるため、抗体陽性は過去の感染既往を示すとともにHBVに対する免疫が成立していることを意味する。
測定法にはCLIA法と凝集法があり、検出感度には2~8倍の差があるとされている。HBワクチン接種対象者の選別やワクチンに対する抗体上昇の確認は、CLIA法が確実である。さらに、cut-off値の10.0 mIU/mLはHBVワクチンの追加接種基準とされている最小防御抗体価である。
【陽性を示す疾患】
B型肝炎
備考
- チャート参照:B型急性肝炎の臨床経過とHBV関連マーカーの動態
関連疾患
B16.9.1:B型肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.