WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
25576 |
IgA-HEV抗体hepatitis E virus5F370-1433-023-023 |
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA | 陰性(-) |
包括210 D013 10 免疫 |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
25576 |
IgA-HEV抗体hepatitis E virus5F370-1433-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
陰性(-) |
包括210 D013 10 免疫 |
3~9日 |
診療報酬
- 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HE-IgA抗体定性
- 実施料:包括210
- 診療報酬区分:D013 10
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
飯野四郎, 他: 医学と薬学 53, (4), 461, 2005.
検査項目解説
臨床的意義
主として獣肉の摂取で経口感染する肝炎ウイルスである。不顕性が多いが、妊婦が感染すると重症化することがある。
E型肝炎ウイルス(HEV)は、カリシウイルス科に属するRNAウイルスで、A型肝炎ウイルスと同様、経口感染で伝播する。HEVはブタやイノシシ、シカなどの野生動物を宿主とし、肝臓や腸管などで増殖し糞便中に排泄される。
従来は衛生状態が良くない赤道周囲の発展途上国に多く、それらの流行地を旅行した際に汚染された食物や飲用水などで感染するとされており、本邦でも輸入感染症として捉えられてきた。
しかし、海外渡航歴のない国内感染例も確認され、養豚場での蔓延や、狩猟産物としてのイノシシ、シカ肉での感染が報告されるに至り、HEVは人獣共通感染症として認識されるようになった。生の肝臓を食した後に発症した症例において、後日、冷凍保存されていた食材からHEVウイルスが同定されている。また、カキやシジミでのHEVの検出例も報告されている。
潜伏期間は15~50日と大きな幅があるが、多くは不顕性で推移し、発症した場合は強い黄疸を伴う肝障害症状が認められるが、ほとんどが一過性であり、通常は1カ月程度で治癒する。しかし、妊婦が感染すると重症化(劇症化)する可能性があり、また、健常成人でも死亡例が報告されている。
本検査は、HEVの感染に伴って産生されるIgAクラスの抗体を検出するものである。IgAは、通常感染初期に検出されるIgMクラスの抗体とよく相関し、特異性も高く、発症後2~5カ月間程度持続するため、HEVの初感染の診断やA型肝炎などの他の急性肝炎との判別にも有用とされる。
【陽性を示す疾患】
E型肝炎
関連疾患
B17.2.1:E型肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.