WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

13043

高感度HBs抗原HBs

5F016-1410-023-052

単独検体開栓厳禁

血液
5

遠心

 

血清
1.2

 

 

 

指定容器 

62

 

 

 

 

冷蔵

CLEIA

IU/mL

陰性(-)
0.005 未満

包括88

D013 3

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

13043

高感度HBs抗原HBs

5F016-1410-023-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

血液
5

遠心

 

血清
1.2

 

 

 

指定容器 

62

 

 

 

 

冷蔵

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

IU/mL

陰性(-)
0.005 未満

包括88

D013 3

免疫

3~5日

備考

検体

  • 必ず専用検体としてご提出ください。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
  • 採血後、直ちに採血管を転倒混和してください(フィブリンの析出により偽陽性や偽高値となる可能性があるため)。
  • 血漿(容器番号98) でも検査可。

容器

  • 凍結する場合は、ウイルス遺伝子検査用容器(血清用)(容器番号97)をご使用ください。

報告

  • 検査結果が陽性の場合は、他の検査結果などと併せて、総合的なご判断をお願いします。

参考

診療報酬

  • 保険名称:肝炎ウイルス関連検査/HBs抗原
  • 実施料:包括88
  • 診療報酬区分:D013 3
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療開始前に「3」のHBs抗原、HBs抗体及び「6」のHBc抗体半定量・定量を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できる。

免疫抑制剤の投与や化学療法を行う患者に対して、B型肝炎の再活性化を考慮し、当該治療前に「HBs抗原」、「HBs抗体」、「HBc抗体」を同時に測定した場合は、患者1人につきそれぞれ1回に限り算定できます。

容器

容器番号62:ウイルス遺伝子検査用容器(5mL管)

  • 容量: 5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 高感度HBs抗原,
    HIV抗原・抗体

参考文献

新海 登, 他: 臨床病理 58, (11), 1078, 2010.

検査項目解説

臨床的意義

通常のHBs抗原より約10倍高感度とされる検査である。de novo肝炎の診断に有用で、再燃診断で特に有用である。

 B型肝炎ウイルス(HBV)は、急性感染のみならず持続感染の原因となり、無症候性キャリアから慢性肝炎、肝硬変、肝細胞癌、非活動性キャリア、潜伏感染や再活性化など、さまざまな病期で問題となる病原体である。

 持続感染者(キャリア)は、全世界で数億人存在するといわれ、既感染者は20億人との試算もある。比較的感染頻度が低いとされる本邦でも、キャリアの数は100万人以上と推定され、輸血や院内感染に対する注意喚起が広く行われてきた。

 HBVの感染既往者において、抗がん剤投与や骨髄、腎臓などの臓器移植に伴う免疫抑制剤投与によって、いったんなりを潜めていたHBVの再活性化が起こることが知られ問題となっている。このような肝炎はde novo B型肝炎と呼ばれ、早期発見と核酸アナログ製剤などによる治療が推奨されている。2022年に日本肝臓学会より「日本肝臓学会のB型肝炎治療ガイドライン(第4版)」に掲載されている「免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン(改訂版)」では、最も感度が高いとされるHBV-DNA核酸増幅検査を1回/1月、治療中および治療終了後少なくとも12カ月まで継続するよう推奨されている。

 CLIA法など従来のHBs抗原検査は、低~高濃度域まで比較的広い測定域を持っているため、一般的なB型肝炎のスクリーニングには十分とされる。しかし、de novo肝炎のモニタリングや核酸アナログ製剤投与患者には、より低濃度のウイルスも検出できる高感度測定系が求められており、本法がそれに該当する。本法では従来の定量試薬と比較し約10倍の高感度を持つとされ、特にde novoB型肝炎の検出に有用と考えられている。

 本検査は、B型慢性肝炎におけるウイルス増減の観察、治療効果の経時的推移の把握、輸血症例における輸血前後のスクリーニング、de novo肝炎などHBV再活性化のモニタリングにおいて有用とされる。

【陽性を示す疾患】

B型肝炎

備考

  • チャート参照:B型急性肝炎の臨床経過とHBV関連マーカーの動態

関連疾患

B16.9.1:B型肝炎 B15-B19:ウイルス性肝炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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