WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00312 |
尿中免疫電気泳動 |
酸性蓄尿不可
|
25 |
冷蔵 |
免疫固定電気泳動法 (IFE法) | 検出せず |
201 D015 22 免疫 |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00312 |
尿中免疫電気泳動 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
酸性蓄尿不可
|
25 |
冷蔵 |
免疫固定電気泳動法 (IFE法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
検出せず |
201 D015 22 免疫 |
3~5日 |
備考
検体
- ベンス・ジョーンズ蛋白同定には起床時第一尿を推奨します。
- 酸性蓄尿は検査不可。
報告
- 検査結果は「検出せず」または「M蛋白を検出」とご報告します(「M蛋白を検出」の場合は、そのM蛋白の種類も併せてご報告します)。
診療報酬
- 保険名称:血漿蛋白免疫学的検査/Bence Jones蛋白同定(尿)
- 実施料:201
- 診療報酬区分:D015 22
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
参考文献
長縄謹子: 検査と技術 12, 401, 1984.
検査項目解説
臨床的意義
特異な熱凝固性を有する免疫グロブリンのL鎖を測定する検査である。定性試験より鋭敏かつκ、λのクラス判定が可能である。
ベンス・ジョーンズ蛋白(BJP)は、多発性骨髄腫(multiple myeloma:MM)や原発性マクログロブリン血症患者の尿中にしばしば出現する免疫グロブリン分子のサブユニットであり、L鎖のdimer構造を持ったタンパク質である。分子量は約45,000であるが、ときに分子量約22,000のmonomerも存在する。
BJPは、比較的低分子量のため、容易に尿中へ出現する。検出には、56 ℃に加熱すると白濁沈殿を生じ、100 ℃に加熱すると再溶解する性質を利用した定性的な方法と免疫電気泳動による方法がある。
免疫電気泳動法では、κまたはλ型の抗L鎖抗体と反応し、弓状の沈降線(M-bow)を形成する。出現位置はα1位~γ位までさまざまであるが、β~γ領域であることが多い。抗H鎖抗体(γ,α,μ,δ,ε)では同易動度にM-bowを認めない。
BJPはMM、原発性マクログロブリン血症の過半数に認められ、良性単クローン性M蛋白血症(MGUS)では通常認められない。BJPやM蛋白は骨髄腫腎など腎機能低下をもたらす。なお、通常の尿試験紙法ではBJPとしては検出されないので、MMなどを疑う場合は、BJP定性試験または本法にて確認が必要である。
定性試験に比べ、本法は、より感度・特異性に優れており、L鎖の種類も判定できる長所を持つ。
【異常を示す疾患】
多発性骨髄腫,原発性マクログロブリン血症
関連疾患
C88.0.1:原発性マクログロブリン血症 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.