WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

09596

結核菌群核酸同定
《TaqManPCR法》genetic detection, Mycobacterium tuberculosis complex

6B620-0000-061-862

単独検体開栓厳禁

 

呼吸器系材料/その他
2mL

指定容器 

 

55

 

7日

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法

検出せず

410

D023 14

微生

2~3日

項目
コード
検査項目

09596

結核菌群核酸同定
《TaqManPCR法》genetic detection, Mycobacterium tuberculosis complex

6B620-0000-061-862

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

単独検体開栓厳禁

 

呼吸器系材料/その他
2mL

指定容器 

 

55

 

7日

冷蔵

ロシュ・リアルタイムPCR法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

検出せず

410

D023 14

微生

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:抗酸菌遺伝子検査の留意点

検体

  • 必ず遺伝子検査の専用検体としてご提出ください(同一検体で病原体核酸検査以外の項目との重複依頼は避けてください)。
  • コンタミネーション防止などのため、検体採取後は容器を開栓しないでください。
  • NALC処理済みの検体(必要量:1mL)も検査可能です。ご依頼の際は、依頼書にコメントを付記願います。

日数

  • その他の材料および微生物検査を併せてご依頼の際は、所定の日数よりも1日延長する場合があります。

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「微生物学検査」分野共通の特記事項

  • [お願い]微生物学検査をご依頼の際は、専用依頼書をご使用ください(項目に依頼書の指定があるものを除く)。また、注意事項がありますので、「微生物学検査のご依頼について」(チャート参照)をご確認ください。
    喀痰をご提出の場合は、「喀痰の品質評価について」(チャート参照)をご参照ください。
    検査の報告表記については、「塗抹検査の報告表記」(チャート参照)、「培養同定検査の報告表記」(チャート参照)をご参照ください。

診療報酬

  • 保険名称:微生物核酸同定・定量検査/結核菌群核酸検出
  • 実施料:410
  • 診療報酬区分:D023 14
  • 判断料区分:微生物学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「14」の結核菌群核酸検出は、核酸増幅と液相ハイブリダイゼーション法による検出を組み合わせた方法、LCR法による核酸増幅とEIA法による検出を組み合わせた方法、LAMP法又は核酸増幅とキャピラリ電気泳動分離による検出を組み合わせた方法による。なお、結核患者の退院の可否を判断する目的で、患者の病状を踏まえ頻回に行われる場合においても算定できる。

結核患者の退院の可否を判断する目的で、患者の病状を踏まえ頻回に行われる場合においても算定できます。

チャート

抗酸菌遺伝子検査の留意点

容器

容器番号55:感染症遺伝子増幅検査用容器

  • 容量: 15mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 結核菌群核酸同定,
    MAC核酸同定

参考文献

御手洗聡, 他: 医学と薬学 77, (3), 415, 2020.

検査項目解説

臨床的意義

結核菌群を核酸増幅法(PCR法)を用いて臨床材料から迅速に同定する検査である。

 ヒト結核症の起因菌である結核菌(Mycobacterium tuberculosis)は患者の咳などに含まれる菌の飛沫の吸引で感染が成立するが、一般に健常者のほとんどは不顕性感染に終わる。しかしながら、体力が低下している人や、過去に結核感染の既往を有する人、HIV感染者などでは免疫機能の低下により、しばしば活動性結核を発症する。

 結核症の診断には結核菌を検出することが不可欠である。しかし、結核菌は一般の細菌に比べて増殖が遅く、小川培地を用いた培養では4~8週以上を要し、菌の同定を行うためにはさらに数日を必要とする。また、液体培地を用いても2週間以上を要することが多く、検査結果の確定まで要する日数が長く、難点であった。

 本検査は、結核菌をはじめとした抗酸菌属が持つ16S rRNAをコードする遺伝子(DNA)領域を標的とし、これをDNAポリメラーゼにて増幅するものである。

 なお、原理的に標的となる16S rRNAが存在する限りは検出されることから、たとえ死菌であっても陽性化する点には留意しなければならない。診断に際しては臨床所見などから死菌検出の可能性を否定することが肝要である。

 PCR法に限らず核酸増幅検査は高感度であるために、検体採取に当たっては他検体などからの菌の混入・汚染に十分注意する必要がある。

【陽性を示す疾患】

結核非結核性抗酸菌症

関連疾患

A31.9.1:非結核性抗酸菌症 A30-A49:細菌性疾患
A15-A19:結核 A15-A19:結核
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

INFORMATION

※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.

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