検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
27629 |
グアナーゼ3B125-0000-023-271 |
遠心
|
01 |
冷蔵 |
酵素法 | IU/L 0.4~1.1 |
35 D007 12 生Ⅰ |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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27629 |
グアナーゼ3B125-0000-023-271 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
冷蔵 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/L 0.4~1.1 |
35 D007 12 生Ⅰ |
4~5日 |
備考
- 本検査は「*18」へ再委託をいたします。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/グアナーゼ
- 実施料:35
- 診療報酬区分:D007 12
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
臨床的意義
肝疾患のスクリーニング検査。肝炎の急性増悪期でASTやALTに先立って上昇し、より高値を保つ。
グアナーゼは分子量約1万の酵素で、プリン体代謝物の核酸であるグアニンを脱アミノ化してキサンチンとアンモニアに分解する働きを持つ。肝や腎、脳に多く含まれているが、腎疾患や脳疾患での上昇はまれである。AST(GOT)のように筋肉にはほとんど含まれていないため、肝疾患により特異的であるとされる。
C型肝炎などの非A非B肝炎の検査体制が整っていなかった時代には、その補助診断にグアナーゼがよく用いられていた。C型肝炎急性期や急性憎悪期ではASTやALTに先だって上昇し、また、これらが正常化した後も高値を持続することがあるため現在でも補助診断として用いられることがある。
また、グアナーゼは腎梗塞で上昇することがあるが頻度はそれほど高くはない。凍結、融解を繰り返すと失活するので注意を要する。
【高値を示す病態】
軽度上昇:慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、腎梗塞、心筋梗塞 など
高度上昇:慢性・急性肝炎、劇症肝炎、ショック など
【低値を示す病態】
低値側の臨床的意義は少ない
参考文献
杉山正康, 他: 臨床化学 12, 304, 1983.