WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

02742

膵ホスホリパーゼA2
(膵PLA2)

3B192-0000-023-005

血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

12週

RIA(ビーズ固相法)

ng/dL

130~400

204

D007 49

生Ⅰ

2~5日

項目
コード
検査項目

02742

膵ホスホリパーゼA2
(膵PLA2)

3B192-0000-023-005

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

12週

RIA(ビーズ固相法)
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/dL

130~400

204

D007 49

生Ⅰ

2~5日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ホスフォリパーゼA2(PLA2)
  • 実施料:204
  • 診療報酬区分:D007 49
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

上田 章, 他: 臨床病理 37, 561, 1989.

検査項目解説

臨床的意義

膵腺房細胞で産生される分泌型酵素であり、膵炎の診断および重症度の判定、経過観察に有用な検査である。

 膵ホスホリパーゼA2(膵PLA2)は、リン脂質の2位のエステル結合を加水分解する分泌型酵素である。活性を持たないプロホスホリパーゼA2として膵腺房細胞で産生され、膵管を通じて十二指腸内に分泌されたのち、トリプシンにより活性化されて脂質の消化を行う酵素である。

 活性化された膵PLA2の血中への逸脱は、重症膵炎の発症や増悪を反映する。膵PLA2の測定は、膵炎の診断および重症度判定に用いられ、特に急性膵炎の初期には鋭敏な指標となる。

 膵PLA2は臓器特異性が高く、血中の酵素インヒビターと結合しない。このため急性膵炎発症後の臨床症状と一致する度合いがアミラーゼやエラスターゼより優れているとされる。

 一方、膵癌に随伴する膵病変の推定にも利用される。異常高値群は、膵癌による膵管の圧迫、狭窄などにより膵炎を伴うため高値となる。これに対して異常低値群は、腫瘍により膵実質が崩壊して膵外分泌機能が高度に障害され、血中膵PLA2が低下すると考えられ、高度に進行した慢性膵炎や末期膵癌にみられる。

【高値を示す疾患】

急性膵炎腎障害

【低値を示す疾患】

膵癌慢性膵炎

関連疾患

K85.9.5:急性膵炎 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C25.9.3:膵癌 C15-C26:消化器腫瘍
K86.1.9:慢性膵炎 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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