WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01526 |
推算GFRcreatestimated GFR based on creatinine |
計算法 | mL/min/1.73m2 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01526 |
推算GFRcreatestimated GFR based on creatinine |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
計算法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mL/min/1.73m2 |
1~2日 |
備考
項目
- チャート参照:推算GFR値
依頼
- 血清クレアチニンと同時依頼された場合に限り、ご報告します。
- 性別、年齢を必ず明記してください。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート
検査項目解説
臨床的意義
腎糸球体機能を1回の採血で推計する検査である。
糸球体濾過値(GFR)は、腎臓による血中老廃物の排泄機能を評価する指標である。
GFRは、単に慢性腎臓病(CKD)の診断だけでなく、主に腎臓で排泄される薬剤を投与する際、その用法・用量を決める指標として活用される。一般に腎機能の指標として知られているBUNやクレアチニンは、腎不全がある程度進行しないと上昇しないため、特に早期ではGFRがよく用いられる。
GFRの測定に用いられるイヌリン・クリアランスは、信頼性が高いとされているが、実施には困難を伴うため、GFRを簡便に推定する検査として、推算GFR(eGFR)が考案された。
eGFRの計算には、患者年齢、性別をもとにし血清クレアチニン値を用いたeGFRcreatと、血清シスタチンC値を用いたeGFRcysが存在する。eGFRcreatは、筋肉量が少ないほどクレアチニンが低値となる傾向があるため、るい痩患者や四肢切断者などでは低く見積もられる恐れがある。一方、eGFRcysは、筋肉量の影響を受けず、腎不全のより早期から血中に増加するシスタチンCを用いている。
eGFR値は次式により求められるが、腎機能評価は、18歳以上に適応される。(GFR単位:mL/min/1.73 m2 ※)
※1.73 m2は日本人健常成人の平均体表面積
[eGFRcreat]
- 男性:
- eGFRcreat
- =194×Cr-1.094×年齢-0.287
- 女性:
- eGFRcreat
- =194×Cr-1.094×年齢-0.287×0.739
[eGFRcys]
- 男性:
- eGFRcys
- =(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳))-8
- 女性:
- eGFRcys
- =(104×Cys-C-1.019×0.996年齢(歳)×0.929)-8
[慢性腎臓病(CKD)の定義]
次の1か2のいずれか、または両方が3カ月以上持続する。
- 尿異常・画像診断・血液・病理で腎障害の存在が明らか。特にタンパク尿の存在(0.15 g/gCr以上)が重要。
- GFR<60 mL/min/1.73 m2
【低値を示す疾患】
腎障害
関連疾患
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.