WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01158

ケトン体分画 〈静脈血〉

3E045-0000-023-271

血液
1

冷遠

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

-70℃以下

酵素法

μmol/L

59

D007 19

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

01158

ケトン体分画 〈静脈血〉

3E045-0000-023-271

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

冷遠

 

血清
0.3

01

 

02

 

 

4週

-70℃以下

酵素法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μmol/L

59

D007 19

生Ⅰ

2~3日

備考

項目

  • 総ケトン体にアセトンは含まれません。

検体

  • 早朝空腹時採血(静脈)。
  • 採血後、速やかに血清分離し、凍結してください。

基準

  • チャート参照:「ケトン体分画(静脈血)」基準値

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ケトン体分画
  • 実施料:59
  • 診療報酬区分:D007 19
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

「ケトン体」、「ケトン体分画」の検査を併せて実施した場合は、「ケトン体分画」の所定点数のみ算定できます。

チャート

「ケトン体分画(静脈血)」基準値

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Harano, Y. et al.: Clin. Chim. Acta. 134, 327, 1983.

検査項目解説

臨床的意義

脂肪酸の分解産物であり、静脈血中では糖尿病の重症化に伴うケトアシドーシスで高値を示す。

 ケトン体は、アセト酢酸(AcAc)、3-ハイドロキシ酪酸(3-OHBA)、アセトンの3種類の物質から構成される。本検査は、その中でケトアシドーシスなどの診断に重要なAcAcと3-OHBAの2物質を分画定量する。

 ケトン体は、脂肪酸がβ酸化されたものであり、さまざまな筋肉で利用される。AcAc、3-OHBAは酸性のため、これらが高値になり予備量を超えるとケトアシドーシスを引き起こす。特に1型糖尿病(IDDM)では、3-ハイドロキシ酪酸が著明に増加する。また、アセトンは健常者血中にはほとんど認められないが、産生された場合には、揮発性のため呼気中にケトン臭として観察される。

 静脈血中において、ケトン体の血中濃度が高値になる要因は、一般に利用低下よりも、肝臓での脂肪酸酸化によるケトン体生成亢進によるものが多い。例えば、摂取栄養量の低下により体脂肪を動員する場合のようにエネルギー代謝が脂肪酸に偏った状態は、肥満患者の治療に低エネルギー食療法を行った際にみられる。また、1型糖尿病における、インスリン欠乏によるブドウ糖利用の低下、脂肪酸動員の亢進状態でも増加し、速やかにインスリンを投与するなどの処置が必要となる。

【高値を示す疾患】

糖尿病性ケトアシドーシス飢餓グルカゴノーマ1型糖尿病

関連疾患

E14.1.3:糖尿病性ケトアシドーシス E10-E14:糖尿病
T73.0.1:飢餓 T66-T78:アレルギー等その他の外因による作用
D37.7.3:グルカゴノーマ D37-D48:その他の腫瘍
E10.91:1型糖尿病 E10-E14:糖尿病
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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