検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

07408

マンガン (Mn) 〈血液〉

3K125-0000-019-274

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法

μg/dL

0.4~2.0

包括27

D007 8

生Ⅰ

6~11日

項目
コード
検査項目

07408

マンガン (Mn) 〈血液〉

3K125-0000-019-274

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

ヘパリン加血液
0.5

 

10

3週

冷蔵

原子吸光法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/dL

0.4~2.0

包括27

D007 8

生Ⅰ

6~11日

備考

基準

  • 産業衛生関連検査としてご依頼の場合の基準値は、チャート参照:産業衛生関連検査一覧

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/マンガン(Mn)
  • 実施料:包括27
  • 診療報酬区分:D007 8
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

1月以上(胆汁排泄能の低下している患者については、2週間以上)高カロリー静脈栄養法が行われている患者に対して、3月に1回に限り算定できます。

チャート

産業衛生関連検査一覧

容器

容器番号10:ヘパリン容器

  • 採取量:
    4mL・9mL
  • 添加剤:
    ヘパリンNa
  • 保管方法・有効期間:
    常温
    容器および箱表示
  • 主な検査項目:
    アミノ酸分析,微量金属,染色体検査,その他

臨床的意義

マンガン鉱山や精錬工場労働者におけるマンガンへの暴露指標。

 マンガン(Mn)は人体における必須元素の一つで、成人の体内に約12~18mg含まれている。ホルモンやビタミンなど、生体活性物質の構成成分としては知られていないが、糖転移酵素などある種の酵素群に対しては、触媒として作用することが知られている。また、活性酸素のスカベンジャーであるsuperoxide dismutase(SOD)にもマンガンが必要とされている。

 マンガンはさまざまな物質の代謝に関与しているため、欠乏すると骨病変や糖代謝異常、血液凝固異常などを起こす可能性がある。文献的にはマンガン欠乏で、成人では下肢や胸部に掻痒感を伴う水晶様汗疹が、小児では骨形成不全や低身長が報告されている。しかし実際には、マンガン欠乏症例の報告は少ない。通常の食事ではマンガン欠乏症は考えにくいが、長期の経静脈栄養を行っている患者では、場合によっては考慮すべき病態といえる。

 マンガンは過剰に摂取されると、神経障害を主とした中毒症状を起こす。マンガン鉱山作業者や精練工場作業者では、職業的暴露により気道から大量に吸入されると、中枢神経障害や精神障害、呼吸器障害などを主徴とするマンガン中毒をひき起こす。

 日本人では食餌により1日に平均2~4mgマンガンを摂取するといわれている。体液中のマンガン濃度はきわめて低く、基準範囲も測定者によりさまざまな報告がある。実験的にマンガン欠乏動物を作る時に、マグネシウム欠乏状態に置くと容易にマンガン欠乏になることから、マンガンとマグネシウムは密接な関係があると考えられている。

【高値を示す病態】
 マンガン暴露(中枢神経障害、精神障害、呼吸器障害などを呈する)
【低値を示す病態】
 マンガン欠乏症(長期の経静脈栄養患者。貧血、皮膚障害、骨異常、脂質代謝異常などを呈する)

参考文献

加地 浩, 他: 日本災害医学会会誌 37, 195, 1989.

フリーワード検索

検索したい言葉を入れてください。(複数入力の場合は半角スペースで区切ってください)

複数入力の場合の絞り込み:
ページトップへ

記載内容について

記載内容について

検査項目名称

すでに日本語化しているドイツ語はそのままとし、それ以外のものはアメリカ英語読みに従いました。ただし、アイソザイムのようにほぼ日本語化している検査項目名称については慣例に従いました。また、略号が通例化しているものは、略号をもって検査項目名称としました。

「検査項目名」欄:JLAC10コード

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

JLAC10コード(日本臨床検査医学会が制定した臨床検査コード)より設定

検査材料に関する主な用語

検査材料 概要
血液 検査のために採取していただく肘静脈血を表します。
~加血液 採血後速やかに添加剤を混和した血液を表します。
添加剤の種類により、「EDTA加血液」、「ヘパリン加血液」、「クエン酸加血液」、「NaF加血液」などと表示します(所定の添加剤入り弊社指定容器に血液を採取してください)。
~血漿 採血後速やかに添加剤を混和し、遠心分離によって得られた血漿を表します。添加剤の種類により、「EDTA血漿」、「ヘパリン血漿」、「クエン酸血漿」などと表示します。なお、単に「血漿」とあるものについては、「備考」欄に添加剤の種類を別記しています。
血清 採血後、血餅の収縮を待って遠心分離して得られた上清を表します。特に添加剤を用いる必要のある場合は、その旨を「備考」欄に記載しています。
尿 原則として自然排尿された尿を表します。なお、「蓄尿」を要する場合、「備考」欄に使用する防腐剤の種類を別記しています。採尿方法については,以下を参考としてください。 1) 普通尿の場合: 新鮮尿を清潔な乾燥した容器に直接排尿するか,清潔な乾燥した携帯便器に排尿させ,指定の検体容器に直接 移し替えます. 2) 中間尿の場合: 清潔な排尿容器を手に持ち,放尿を開始します.最初は便器に排尿し,大体排尿が半ばに達した頃,排尿を中断 せずにそのまま採尿容器に放尿し,終わりに近づいた頃,再び便器に放尿します. 3) 無菌尿の場合: 男女とも陰部を刺激の少ない消毒液で洗浄しておき,清潔で乾燥した容器に中間尿を採尿します.細菌検査など の場合には,膀胱カテーテル法を用いて採尿しても構いません.

「容器」欄の番号

検体採取および提出時に用いる容器の種類は、巻末「容器一覧表」の頁に掲載する容器番号で表しています。また、容器番号の網掛け色は容器キャップの色を表しています。

「保存方法」欄の用語

提出材料の保存条件です(採取した材料そのものの保存条件ではありません)。検査項目によっては、検査成績が保存状態の影響を明らかに受けるものもありますので,お取り扱いにご注意ください。

必ず凍結(-10℃以下)保存してください。凍結温度指定のあるものは、その旨を記載しています。なお、凍結指定の項目については原則として単独検体でのご提出をお願いします。
4℃前後で保存してください。また、数日以上にわたって保存される場合は、凍結していただくようお願いします。なお,凍結不可の材料については、その旨を記載しています。
常温保存してください(20℃前後)。

「保存方法」欄:検体の安定性

適正な検査結果をお届けすることができる、検体採取後における提出用材料の保存安定性の維持期間です。

「基準値」欄の用語

M:男性(Male) F:女性(Female)

「基準値」欄の単位記号

L liter(=1,000mL)
dL deciliter(=100mL)
mL milliliter
mm3 cubicmillimeter
μ3 cubicmicron
g gram
mg milligram(=0.001g)
μg microgram(=0.001mg)
ng nanogram(=0.001μg)
pg picogram(=0.001ng)
U Unit
UA Allergen Unit
mU milli Unit(=0.001U)
μU micro Unit(=0.001mU)
IU International Unit
AU Arbitrary Unit
BU Bethesda Unit
RLU Relative Light Unit
R.U. RPR Units
T.U. Titer Units
U mmol millimole(=0.001mol)
μmol micromole(=0.001mmol)
nmol nanomole(=0.001μmol)
pmol picomole(=0.001nmol)
fmol femtomole(=0.001pmol)
mEq milli Equivalent
FE Fibrinogen Equivalent
BCE Bone Collagen Equivalent
mOsm milli Osmole
sec second
U min minute
h hour
% percent
permill
SI Stimulation Index
cpm count per minute
RBC Red Blood Cell
LogIU Log International Unit

マーク表記の一覧

マーク一覧
倫理対象 遺伝学的検査など倫理的な配慮が必要な項目です。
曜日指定 指定曜日のみ受託可能です。
単独検体 他の項目とは別に,専用の検体としてご提出ください。
複数検体 ペア検体での出検が必要な項目です。
指定容器 必ず指定容器でご提出ください。
溶血不可 溶血検体は検査値に影響を及ぼすため避けてください。
酸性蓄尿不可 酸性蓄尿は検査値に影響を及ぼす場合がありますので避けてください。
開栓不可 コンタミネーション防止などのため,検体採取後は容器を開栓しないでください。
遠心 遠心分離してください。
冷遠 冷却下で遠心分離してください。
遮光 遮光 直射日光や蛍光灯などを避け,遮光した容器でご提出ください。
診療報酬算定における,慢性維持透析患者外来医学管理料の包括対象となる項目です。
診療報酬算定における,手術前医学管理料の包括対象となる項目です。
FAX 緊急報告値が検出された場合に,速やかにご報告する項目です。
総合検査依頼書(弊社の標準的な依頼書)のマークチェックでご依頼が可能な項目です。
指定依頼書 使用する依頼書の種類に指定があります.備考欄に記しています。
専用依頼書 使用する依頼書の種類が通常外です.専用の依頼書があります。
遺伝学依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【遺伝子検査】」です。
先天依頼書 使用する依頼書の種類は,「遺伝学的検査依頼書【先天異常・染色体検査】」です。
本年度版で新たに掲載された検査項目です。