WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01584

FAX

フェノバルビタール

3L175-0000-023-024

血液
2

遠心

 

血清
0.4

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

EIA

μg/mL

10~40
投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

2~3日

項目
コード
検査項目

01584

FAX

フェノバルビタール

3L175-0000-023-024

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

03

 

02

 

 

4週

冷蔵

EIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μg/mL

10~40
投与直前(トラフ)

管理料[470]

B001 2イ

2~3日

備考

項目

  • チャート参照:緊急報告対象項目とその基準

検体

  • 半減期が長いため随時も可能ですが、同一患者では一定時刻に採血することが推奨されています。

算定

  • チャート参照:特定薬剤治療管理料

参考

  • 主な商品名:フェノバール、フェノバルビタール
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

診療報酬

  • 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
  • 実施料:管理料[470]
  • 診療報酬区分:B001 2イ

チャート

緊急報告対象項目とその基準
特定薬剤治療管理料

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Henderson, D. R. et al.: Clin. Chem. 32, 1637, 1986.

検査項目解説

臨床的意義

催眠・鎮静、抗てんかん作用を持つバルビタール系薬剤であり、肝機能低下で血中半減期が大幅に延長する。

1.作用
 フェノバルビタールは、1944年に発売が開始されたバルビツール酸誘導体の長時間型催眠剤である。中枢神経系に全般的な抑制作用を持つが、主に上行性脳幹網様体および視床に抑制的作用を持つ。大脳皮質へのインパルスの伝達阻害により鎮静催眠作用を発揮する。バルビツール作用の発現は遅く持続性であり、また、排泄は遅く完全に体内から消失するのに約1週間を要する。

 投与量の約70 %が肝臓で代謝され、その主代謝物はp-ヒドロキシ体とグルクロン酸抱合体であるが、代謝物には抗けいれん作用はない。健康成人男子に120 mg単回投与後、1~2.4時間後に最高濃度に達し、半減期は95~131時間といわれている。肝機能低下者や高齢者で半減期が大幅に延長するため、血中濃度測定が有用である。

 投与量の目安は、単独服用の場合、血中濃度(μg/mL)と服用量(mg/kg/day)との比が7~8であることから治療濃度範囲に相当する服用量は1.5~4 mg/kg/dayである。

2.禁忌
 バルビツール酸系化合物に対して過敏症の患者、急性間欠性ポルフィリン症の患者、ボリコナゾール、タダラフィルを投与している患者には投与しない。

3.採血時期
 次回投与直前(トラフ)。

【主に用いられる疾患】

てんかん不眠症

【副作用】

剥離性皮膚炎食欲不振

関連疾患

G40.9.2:てんかん G40-G47:挿間性・発作性疾患
G47.0.1:不眠症 G40-G47:挿間性・発作性疾患
L26.2:剥離性皮膚炎 L20-L30:皮膚炎・湿疹
R63.0.1:食欲不振 R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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