検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04586 |
フルニトラゼパム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04586 |
フルニトラゼパム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:サイレース、ロヒプノール
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
臨床的意義
ベンゾジアゼピン系の催眠鎮静・抗不安剤。安全性が高く、麻酔前投薬にも用いられる。
1. 作用
フルニトラゼパム(C16H12FN3O3)はベンゾジアゼピン系の催眠鎮静剤, 抗不安剤である。高い催眠作用を示し、不眠症の治療や麻酔前投薬などに用いられる。
作用は抑制性のGABA(ガンマアミノ酪酸)ニューロンシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピンレセプターに結合し、GABA親和性を増大させることによりGABAニューロンの作用を増強させることによる。健康成人男子に2mg単回投与した場合の血中濃度は1~2時間でピークとなり、半減期は約7時間であったという。
比較的安全性の高い薬であるが、フェノチアジン誘導体やバルビツール酸誘導体系の中枢神経抑制剤やアルコールなどとの併用は相加的な増強作用を示すことがあり、また、シメチジンの併用は肝薬物代謝酵素(CYP3A4)の活性を阻害するためフルニトラゼパムの血中濃度を上昇させる。
副作用として大量の連用により依存性を生ずることがあり、投与量の急激な減少や中止により痙攣発作や譫妄、不眠などが現れることがある。また、肝機能障害を生ずることがあるので注意する。
2. 禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、急性狭隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者には投与しない。