検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26890 |
ゾピクロン |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26890 |
ゾピクロン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:アモバン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
臨床的意義
非ベンゾジアゼピン系構造を持ち、半減期が短い短期作用型の精神・神経系用薬。
ベンゾジアゼピン系化合物は副作用が比較的少ないため、広く用いられているが、血中半減期が長く、ハングオーバーなどを生じるなどの短所があるとされている。
ゾルピデムおよびゾピクロンはともに非ベンゾジアゼピン系構造を持ち、半減期が短い短期作用型の精神・神経系用薬である。
【ゾルピデム】
日本では2000年に承認され、統合失調症および躁うつ病に伴うもの以外の不眠症に適応が認められている。中枢のω1受容体に選択的に作用することにより催眠鎮静作用を発揮する速効性の超短時間型睡眠薬である。投与後1時間程度で最高血中濃度に到達し、半減期も3時間程とされている。
【ゾピクロン】
シクロピロロン系誘導体で日本では1989年に承認され、不眠症および麻酔前投薬において適応が認められている。ベンゾジアゼピンレセプターに結合することによりGABA レセプターに影響を及ぼし、GABA 系の抑制機構を増強すると考えられており、ゾルピデムと近い薬物動態パラメータを有している。なお、ゾピクロンの報告成分は、S体とR体を分けずに報告する。
両剤とも反応に個人差があり、また、主要な代謝経路は肝であることから肝機能の状態により投与量を増減する必要がある。
適正な投与量の決定および維持、過剰投与による副作用を回避するためにも血中濃度測定は重要と考えられる。
参考文献
Victorri-Vigneau, C. et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol. 69, (11), 1965, 2013.
Uchiumi, M. et al.: 日本神経精神薬理学雑誌 20, (3), 123, 2000.