WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

03235

イミプラミン・デシプラミン

3L310-0000-023-205

血液
3

遠心

 

血清
1

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS

ng/mL

4~6日

項目
コード
検査項目

03235

イミプラミン・デシプラミン

3L310-0000-023-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
3

遠心

 

血清
1

03

 

02

 

 

4週

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

4~6日

備考

項目

  • ロフェプラミンを服用している場合は、代謝物としてデシプラミンが検出されます。

参考

  • 主な商品名:イミドール、トフラニール

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

容器

容器番号03:汎用容器(分離剤なし)

  • 容量: 5.5mL・9mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: 血中薬物濃度
    (血清の場合)

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

奈女良昭, 屋敷幹雄: 薬毒物分析実践ハンドブック, 222, じほう, 東京, 2002.

検査項目解説

臨床的意義

イミプラミンは三環系抗うつ剤の一種である。活性代謝物のデシプラミンを同時測定する。過剰投与により抗コリン作用が主症状として出現する。

1.作用
 イミプラミンは、三環系抗うつ剤の一種で通常は塩酸塩として用いられる。

 詳細な作用機序は明確になってはいないが、脳内においてセロトニン(5-HT)やノルアドレナリン(NA)の神経終末への取り込みを阻害することにより、レセプター刺激が増強することで抗うつ作用を発揮すると考えられている。

 イミプラミンは、5-HTやNAの両方の取り込み阻害に作用するが、NAの方がより強い。しかし、活性代謝物であるデシプラミンのNAの取り込み阻害はイミプラミンよりも強い。また、本剤は夜尿症のような遺尿症にも効果があるとされている。

 本剤は主に肝代謝酵素チトクロームP450(CYP2D6)によって代謝されるが、CYP1A2やCYP3A4、CYP2C19も関与していると考えられている。このため、同様の代謝経路を競合する薬剤との併用は十分な注意が必要である。

 経口投与時に速やかにかつ完全に吸収され、通常1週間後に定常血中濃度となる。個人差が大きいとされるが、筋注に比べ経口投与の方が活性代謝物であるデシプラミンへ代謝される割合が大きい。

 連続経口投与時の血中半減期は未変化体で9~20時間、デシプラミンで13~61時間とされている。投与後72時間までに尿中に72 %排泄され、残りは糞便中に排泄される。

2.禁忌など
 緑内障のある患者、本剤の成分または三環系抗うつ剤に対し過敏症の既往歴のある患者、心筋梗塞の回復初期の患者、尿閉(前立腺疾患など)のある患者、MAO阻害剤(セレギリン)を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者、QT延長症候群のある患者には投与しない。

【主に用いられる疾患】

統合失調症うつ病

【副作用】

便秘症動悸めまい口渇症

関連疾患

F20.9.2:統合失調症 F20-F29:統合失調症
F32.9.2:うつ病 F30-F39:気分障害
K59.0.13:便秘症 K55-K64:その他の腸疾患
R00.2.2:動悸 R00-R09:循環器系・呼吸器系の症状
R42.1:めまい R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R63.1.1:口渇症 R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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