検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03860 |
遊離テストステロン4F070-0000-023-005 |
遠心
|
01 ↓
02 |
2カ月 凍 |
RIA(チューブ固相法) | pg/mL |
包括159 D008 29 生Ⅱ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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03860 |
遊離テストステロン4F070-0000-023-005 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
2カ月 凍 |
RIA(チューブ固相法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL |
包括159 D008 29 生Ⅱ |
2~5日 |
備考
依頼
- 性別、年齢を必ず明記してください。
検体
- 午前中(9~12時)に採血してください。
基準
- チャート参照:「遊離テストステロン」基準値
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/遊離テストステロン
- 実施料:包括159
- 診療報酬区分:D008 29
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
チャート

容器
臨床的意義
最も活性の強い男性ホルモン。大部分は生物活性のない蛋白結合型として血中に存在するが、本検査は活性を持つ遊離型のみを定量。
テストステロンは最も活性の強い男性ホルモンであり、その大部分(97%以上)が性ホルモン結合蛋白(SHBG)と結合している。また、親和性は弱いがアルブミンとも結合しているが、いずれにしても蛋白結合型には活性はない。
従来の「テストステロン」は蛋白結合型と遊離型をあわせて測定するため、肝疾患、甲状腺疾患や肥満など結合蛋白の増減に影響される問題があった。「遊離テストステロン」はこれを解決するものであるが、結合蛋白との動態をみる上では両者のコンビネーション測定にも意義がある。
総テストステロンと比較して、遊離テストステロン値の老齢男子における低下は顕著であるが、これは結合蛋白の影響と考えられている。
【高値を示す病態】
[女性] 異常男性化症状(副腎・卵巣腫瘍等による多毛症、月経異常)
【低値を示す病態】
原発性精巣機能低下症、低ゴナドトロピン性精巣機能不全症
参考文献
Van Uytfanghe, K. et al.: Clin. Biochem. 38, 253, 2005.