WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01220

インスリン
(IRI)

4G010-0000-023-051

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

12週

冷蔵

CLIA

μU/mL

1.7~10.4
(空腹時負荷前)

103

D008 10

生Ⅱ

2~3日

項目
コード
検査項目

01220

インスリン
(IRI)

4G010-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

溶血不可

血液
1

遠心

 

血清
0.3

 

 

 

 

01

 

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

μU/mL

1.7~10.4
(空腹時負荷前)

103

D008 10

生Ⅱ

2~3日

備考

検体

  • 溶血検体は検査不可。

基準

  • チャート参照:「インスリン《CLIA》」参考基準値

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:内分泌学的検査/インスリン(IRI)
  • 実施料:103
  • 診療報酬区分:D008 10
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)

チャート

「インスリン《CLIA》」参考基準値

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

森山雅子, 他: 医学と薬学 53, 477, 2005.

検査項目解説

臨床的意義

糖代謝ならびにアミノ酸、脂質代謝などに関与する膵臓由来のホルモンである。糖尿病の診断・病態把握、膵機能の診断に有用である。

 インスリン(IRI)は、膵ランゲルハンス島β細胞において前駆体プロインスリンを経て生成されるペプチドホルモンで、糖代謝ならびにアミノ酸、脂質代謝などに関与している。インスリンの代表的な生理作用は血糖降下であり、膵臓からの分泌も血中グルコース(血糖)濃度の支配を受けている。

 血中インスリン濃度はβ細胞のインスリン分泌機能を反映し、糖尿病の診断・病態把握、耐糖能異常の原因鑑別に有用な指標である。

 インスリン産生腫瘍であるインスリノーマでは、インスリンが過剰に分泌されるため低血糖がみられる。

 なお、インスリンの免疫学的定量においてはプロインスリンやインスリン生合成系の中間産物にも一部交差反応があり、得られる測定値は厳密にインスリンのみを表すものではないことから、この測定値を特にimmunoreactive insulin(IRI)という。

 インスリン抵抗性の判定には、QUICKI(quantitative insulin sensitivity chek index)が用いられ、次式で与えられる。

[QUICKI]

QUICKI
=1/(log(I0)+log(G0))
 I0:空腹時インスリン値(μU/mL)
 G0:空腹時血糖(mg/dL)

 健常者では、インスリン抵抗性に伴い低下をみる。

 この他の指標としてHOMA-R(homeostasis model assessment of insulin resistance)が知られ、I0xG0÷405で与えられる。健常者は1.6未満になり、2.5以上はインスリン抵抗性があると推測される。

 溶血検体は、血球内にインスリンを代謝する物質があり、低値になる可能性があるため不適である。

【高値を示す疾患】

インスリノーマインスリン自己免疫症候群先端巨大症クッシング症候群肝疾患

【低値を示す疾患】

糖尿病原発性アルドステロン症

関連疾患

D37.7.1:インスリノーマ D37-D48:その他の腫瘍
E16.1.1:インスリン自己免疫症候群 E15-E16:その他の膵内分泌疾患
E22.0.5:先端巨大症 E20-E35:その他の内分泌疾患
E24.9.1:クッシング症候群 E20-E35:その他の内分泌疾患
K70-K77:肝疾患 K70-K77:肝疾患
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
E26.0:原発性アルドステロン症 E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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