検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01803 |
癌胎児性抗原 (CEA)5D010-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA | ng/mL 5.0 以下 |
包括99 D009 2 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01803 |
癌胎児性抗原 (CEA)5D010-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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ng/mL 5.0 以下 |
包括99 D009 2 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/癌胎児性抗原(CEA)
- 実施料:包括99
- 診療報酬区分:D009 2
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
消化管の悪性腫瘍を中心に、もっとも汎用的に用いられる血中腫瘍マーカー。
癌胎児性抗原(CEA)は、1965年にGoldらにより結腸癌と胎児結腸粘膜組織に共通して存在する抗原物質として発見された糖蛋白であり、今日もっともよく用いられている腫瘍マーカーの一つである。
大腸癌をはじめとする消化器癌、膵癌、肺癌などのさまざまな臓器由来の癌に幅広く出現するため、その診断補助および術後・治療後の経過観察の指標として有用性が認められている。また、大腸癌や胃癌における術前CEA高値例では有意に再発率が高いとされ、予後の予測にも有用とされる。
なお、CEAについては、遺伝子クローニングの成功によってその一次構造が解明され、免疫グロブリン・スーパーファミリーに属することが明らかになっている。さらに、CEAが細胞接着分子としての機能を有することや癌細胞の転移に促進的に働くことが報告されている。
今日、CEAを胎児性蛋白の範疇に留めることは困難になっており、その癌特異性の由来について新たな観点が求められつつある。
【高値を示す病態】
大腸癌、胃癌、肺癌、転移性肝癌、胆道癌、食道癌、乳癌、子宮癌、慢性肝炎、肝硬変、閉塞性黄疸、胆石症、消化管潰瘍
参考文献
田端介富, 他: 機器・試薬 22, 419, 1999.