検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01301 |
エラスターゼ13B195-0000-023-062 |
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | ng/dL 300 以下 |
包括123 D009 8 生Ⅱ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01301 |
エラスターゼ13B195-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
12週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/dL 300 以下 |
包括123 D009 8 生Ⅱ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/エラスターゼ1
- 実施料:包括123
- 診療報酬区分:D009 8
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
膵癌で比較的早期から上昇する血中腫瘍マーカーだが、膵炎でも上昇をみる。
エラスターゼ1は、主として膵に存在する蛋白分解酵素の一つである。膵の病変によって血中へ逸脱し高値を呈することから、各種膵疾患の優れた指標として臨床応用されている。
膵癌においては、腫瘤による膵管閉塞に基づく随伴性膵炎を反映して異常高値を示す。特に切除術可能な比較的早期の症例に1,000ng/dLを超える異常高値がしばしば認められ、組織破壊の著しい進行癌では正常値ないし低値を示す傾向にある。こうした知見は、エラスターゼ1が膵癌の早期発見に有用なマーカーであることを意味すると考えられる。また、一般にエラスターゼ1の高値は膵尾部癌に比べて膵頭部癌により多いとされている。
一方、急性膵炎においてはアミラーゼと同上に高値をとる。
【高値を示す病態】
膵癌、急性膵炎、慢性膵炎、腎不全
参考文献
大出勝也, 沢井時男: 臨床病理 50, 376, 2002.