検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26718 |
可溶性インターロイキン-2レセプター (sIL-2R)5J095-0000-023-052 |
遠心
|
01 |
14日 冷蔵 |
CLEIA | U/mL 121~613 |
包括438 D009 30 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26718 |
可溶性インターロイキン-2レセプター (sIL-2R)5J095-0000-023-052 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
14日 冷蔵 |
CLEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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U/mL 121~613 |
包括438 D009 30 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:腫瘍マーカー/可溶性インターロイキン-2レセプター(sIL-2R)
- 実施料:包括438
- 診療報酬区分:D009 30
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
臨床的意義
免疫機構活性化の一指標。造血器悪性腫瘍、ウイルス感染、リウマチ等において上昇する。
インターロイキン-2レセプター(IL-2R)は、分子量70kDaのp70(β鎖)と分子量55kDaのTac抗原(α鎖)と呼ばれている2種類のサブユニットからなる蛋白である。前者が休止期のリンパ球にも発現しているのに対して後者はリンパ球活性化の後に初めて見出されるため、生体の免疫機構活性化の指標とすることができる。
リンパ球活性化状態においてTac抗原が末梢血中に可溶性の形でも存在することが明らかになっており、可溶性IL-2R(sIL-2R)と名付けられている。sIL-2RはIL-2との結合性を保持することから、生体の免疫調節にも関与していると推定される。
血中sIL-2R値は造血器悪性腫瘍、レトロウイルス感染症、リウマチ・膠原病など、免疫系のさまざまな病的状態で上昇しており、病勢を反映する指標として有用と思われる。
【高値を示す病態】
成人T細胞性白血病(ATL)、急性リンパ球性白血病(ALL)、悪性リンパ腫、ホジキン病、AIDS、SLE、関節リウマチ、ベーチェット病、川崎病、肺結核
【低値を示す病態】
低値側の臨床的意義は少ない
参考文献
伏見美津恵, 他: 医学と薬学 73, (7), 875, 2016.
古川亜紀, 他: 医療と検査機器・試薬 39, (3), 263, 2016.